ベルマーク便りコンクール優秀賞・聖ミカエル幼稚園


(2019/12/24)印刷する

 北海道札幌市にある聖ミカエル幼稚園(園児87人)のベルマーク便り「Bellmark News」を作成しているのは、「ミカエル幼稚園父母の会」会長の木村奈津恵さんです。お便りには笑顔の子どもたちの写真が多く使われています。5月30日発行号で「今年度も、楽しく!!アツく!!ベルマーク活動を行っていきたい」という宣言を掲載しましたが、その言葉通りにパワフルに活動してくださっています。

役員の皆さんと先生。前列右端が木村奈津恵さん、前列中心が渡部良子園長

 木村さんは「Bellmark News」以外にも、バーベキュー会やランチ会、近くの公園での遊ぶ会などの運営も精力的に切り盛りしてきました。会長の仕事をするうえで心がけているのは「園長先生をはじめ、園の先生といろいろなお話をして、役員が動きやすい環境を作ること」だそうで、さらに「他の園の会長さんとも情報交換しています」と言います。役員は木村さんの他に副会長の横山留奈さんと木村晴子さん、会計の遠藤梢さん、会計監査の中川亜美さんと打矢優紀さん、記録の森優子さんがいます。

 今年から木村さんは新しい試みを実行しました。ベルマークの仕分け・集計は、これまではベルマーク係と役員が担当していましたが、「係を廃止し、役員以外の保護者にも声をかけ、みんなで集まって活動してみよう」と提案したのです。

 回収袋を提出する「ベルマーク月間」は6月と10月。その後、保護者が集まって作業をします。その名は「作業日」ではなく、「ベルマーク茶話会」。2年前、木村さんのお子さんが年少だったとき、現在副会長のおふたりと考えたそうです。係制を廃止した今年度もたくさんの保護者が集まってくれたそうで、お便りには茶話会の様子も掲載し、皆さんに感謝の気持ちを伝えました。取材した日も茶話会の日でした。参加者同士でお話をしながら作業をする和気あいあいとした雰囲気で、午前10時から2時間かけて作業し、整理袋への明細の記入まで終えました。

仕分けにはヨーグルトの空き容器を使用

キッズスペースも用意してありました

 今年度のベルマーク運動説明会で、お便りのコンクールの存在を知った木村さん。「園のベルマーク活動を知ってもらいたい」と応募しましたが、受賞を知ったときは、「驚いて、受賞を信じられない気持ちでした」。お便り作成の狙いは、「『ベルマーク活動って楽しい』ということを父母の皆さまに知ってもらうこと」だそうで、楽しさがより伝わるよう、活動内容の写真を多く載せている点がアピールポイントです。

手作りのペープサートを披露

 6月には、さらに活動を盛り上げるため、ベルマークをテーマにしたペープサートを子どもたちに披露しました。ペープサートとは、登場人物の絵を切り抜いた画用紙を、棒につけて動かす人形劇のこと。「どうしてベルマークを集めるの?」「集めたベルマークはどうなるの?」といった内容を、3歳から5歳の小さな子どもたちでも理解できるようわかりやすく説明しました。子どもたちに伝えたかったのは、ベルマークが困っているおともだちを助けることのできる「魔法のマーク」であること。それを証明するかのように、聖ミカエル幼稚園は11月、台風・大雨被害被災校のための友愛援助に寄付し、ベルマークが「魔法のマーク」であることを実証してくれました。ペープサートは保護者に対しても「ベルマークは必ず我が子に還元される」ことを伝える狙いがあり、今後、入園前の子どもたちにも披露することが決まっています。

ベルマークブレスレットの表はキラキラ
裏にはメッセージが書かれています

 また、「いつもベルマークを集めてくれてありがとう、これからもよろしくね」「みんなは困っているおともだちを助けるお手伝いをした仲間だよ」という意味を込めて、「ベルマークブレスレット」を作り、7月の終業式で子どもたちにプレゼントしました。みんな喜んで受け取ってくれたそうです。9月のバザーでは、レインボーカラーの大きな回収箱を用意し、回収に力を注ぎました。昨年は、ベルマーク運動のしくみと園での活動を紹介するビデオを作成しました。

2年前にはライン引き2台を購入しました(ビデオより)

 こうした木村さんたちの活動ぶりを見て、渡部良子園長は「何年もかけてやっと集めていたような点数を、あっという間に集めてくださった」と驚いたそうです。

 続けて、「PTAがどんどんなくなっている時代ですが、私は、PTAはとても大事だと思うんです」と話します。というのも渡部園長は、中学校の教員として働きながら、3人のお子さんとも可能な限り積極的に関わってきた経験があるからです。「空き時間に授業参観に行ったり、クラスの学級代表になって卒園の行事に関わったり、地域の子ども会や習い事の役員もしました」と振り返ります。子どもたちのためになる活動に参加することは、とても楽しく、良い思い出になったそうで、「働いているからPTA活動は出来ない、と決めつける必要はありません」と話してくれました。

 「みんなが楽しい『ミカエルライフ』を送れるようにしたい」という気持ちを原動力に、フルタイムで働きつつ、会長としての務め、そして試行錯誤しながら新しい試みを実行してきた木村さん。「私1人では何もできないけれど、役員の協力、優しい先生方に恵まれて活動が成り立っています」と、感謝の気持ちをとても大切にしています。木村さんとお話をしていると、その優しいお人柄が伝わってきました。


 聖ミカエル幼稚園は、キリスト教保育を通して「お友達や小さな命に対する優しい気持ち」を育み、善悪の判断がつく子どもに育つことを目標として掲げています。朝はお祈りをして一日が始まり、ごはんを食べる前も感謝のお祈り、帰りもお祈りをしてから一日が終わります。クラスは3歳から5歳までの異なる年齢の子どもたちが集う縦割り編成。優しい年長のお姉さんお兄さんの姿を見て年少の子どもたちは成長します。12月にはクリスマス礼拝があり、「降誕劇」を披露します。取材日にも、小さな子どもたちが礼拝堂で練習をしていました。長いセリフを一生懸命練習している姿は、とても可愛らしかったです。

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