ベルマーク便りコンクール特別賞・長浜市立長浜小


(2019/12/17)印刷する

手作りワッペンでPR

 JR長浜駅から、市役所などもある街の中心部に向かって約10分歩くと、長浜市立長浜小学校に着きました。滋賀県で最初に作られた、歴史ある小学校です。

 「明治4(1871)年、滋賀県第一小学校として開校しました」と杉本義明校長。3年後に開知学校と改称して洋風校舎を新築、1885年に長浜小学校となり、尋常高等小学校、国民学校の時代を経て今に至ります。開知学校時代のデザインをもとにした、八角形の塔屋のある特徴的な校舎には、現在855人の児童が学んでいます。

特徴的な長浜小の校舎

 ベルマーク運動でも長浜小は輝かしい歴史を刻んでいます。運動が始まった直後の1961年に参加し、これまでに集めたマークは累計860万点。滋賀県ではダントツのトップです。昨年度の集票数も県内1位でした。作業を担当しているPTA厚生委員会(24人)の委員長、大間久美子さんと、副委員長の野村晃子さん、井上文江さんに集まっていただき、お話を聞きました。

左から杉本校長、大間さん、野村さん、井上さん、速水先生。PTAの3人はべるぼちゃんワッペン着用中

 厚生委員会は月1回学校に集まってマークを会社別に仕分けます。「お菓子やお茶を用意して、おしゃべりしながら作業します」。点数の集計は主に大間さんたち3人でします。マークの回収には児童も協力し、6年生のボランティア委員会が各クラスから収集袋を集め、袋にスタンプを押して返しています。仕分け作業には公募ボランティア「ベルボさん」も参加します。

 マークがたくさん集まるのは、児童数が多いこともありますが「何より地域が協力的だから」とのこと。町の歴史が古く、保護者の中にはお店をやっている方も多いそうで、同じマークが大量に寄せられることも。最近では点数の高いインクカートリッジの回収にも力を入れています。地域の公民館などにも回収箱を置いていますが、その分は被災校への寄付に回します。学校の昇降口にある回収箱も自校用と被災校に分かれています。

自校用と被災校用の回収箱が並ぶ

 長浜小にはオリジナルのベルマークキャラクターがいます。2009年に児童から募集して誕生した「べるぼちゃん」。かわいいベルの形で、手にはさみとベルマークを持っています。このキャラクターを使って大間さんたちはカラフルなワッペンを製作、運動会でPTA本部役員全員が着用しベルマークをアピールしました。「仕事で参観日に来れない人も、運動会なら来るのでは」と考えたからで、杉本校長や教頭先生も協力したそうです。

作業するのはPTA会議室
べるぼちゃん

大量の同一マーク
山積みのテトラパックとカートリッジ

 べるぼちゃんは、ベルマークの活動を伝える厚生委員会だよりにも毎回登場します。大間さんが作るおたよりは、運動の仕組みや収集の方法、集まった点数の内訳や購入品などについて、毎回テーマを絞って取り上げています。図版も多く使い、とても見やすく、分かりやすくまとめられています。

 長浜小はPTAの広報誌「あさかぜ」が県のコンクールで昨年、優秀賞を受賞したそうで、こちらも見事な出来栄えです。最新の広報誌(12月号)を見せてもらいましたが、そこには厚生委員会の活動も取り上げられ、「ベルマーク便りコンクール特別賞受賞」という文字も入っていました。

 集めた点数で、昨年度はドッジボールやメッシュベストなどを購入しました。「毎年、買いものができて感謝しています」とPTA担当の速水義孝先生。これからの活動について大間さんは「こんなに活発な学校は貴重なので、今後も続けていけたら。そのためにはアピールしていくのが大事」と話してくれました。べるぼちゃんワッペンの出番も増えることでしょう。

 取材した翌日が厚生委員会の活動日でした。お願いして、そのときの写真を送っていただきました。

作業日の様子


 コロナ禍になった2020年度、長浜小は新たに在宅のベルマークボランティア、通称「在宅ベルボさん」の募集を始めました。PTA役員が会社別に分けたマークを自宅で集計します。「在宅キット」にはテープや説明文が入っており、お子さんを通じて持ち帰ってもらいます。ノルマ等はなく、無理のない範囲でお願いしていますが、想像以上の方が参加してくれたそうです。学校で活動する際は、役員がビーズで作ったキャラクターの「ベルボちゃん」が受付机でお迎えしてくれるそうです。

ベルマーク商品

マ・マー スパゲティ1.6mm 300g

ベルマーク検収

今週の作業日:3/25~3/29
1/30までの受付分を作業中