ベルマーク便りコンクール優秀賞・札幌市立あいの里東小


(2019/12/17)印刷する

 「子どもたちのにこにこした笑顔、めんこいんだよ~」

 こう話すのは札幌市立あいの里東小学校(椛澤裕子校長・児童481人)PTA厚生部ベルマーク班長の髙橋宗子(たかはし・ひろこ)さんです。「めんこい」とは北海道や東北の方言で「かわいい」という意味。お便り「Hello!ベルマーク」が2年連続で優秀賞に選ばれました。

厚生部ベルマーク班長の髙橋宗子さん

 「ベルマークの仕事をたまたま割り当てられちゃった」のが昨年度。運動説明会に参加して、ベルマークが国内外の困っている子どもたちの支援につながることを初めて知ったそうです。もともと福祉に興味があったこともあって、「どうせやるなら、ちゃんとやってみよう」と、周りの方に迷惑をかけないようひとりで活動をスタートさせました。まずは、より多くの保護者や児童の目に留まるよう、お便りの改革から。タイトルとレイアウトを変え、「児童がすぐに親に渡すのではなく、自分で読んでみようと思えるお便り」を目指しました。

 さらに、収集量アップと子どもたちへのアピールのために思いついたのが「ベルマークウィーク」でした。学期の初めや終わりに学校玄関にカラフルなブースを設け、マークを持ってきてくれた子どもたちに髙橋さんがハイタッチ。後日、手作りのかわいいしおりと感謝状がもらえます。子どもたちの関心も高まり、自由研究のテーマにベルマークを選んでくれた子もいたそうです。

しおりをPRするポスター

 パソコンは苦手な髙橋さんですが、印刷したイラストを切り貼りするなど工夫し、低学年でも読めるようひらがなを多く使った「Hello!ベルマーク」は、今年度も明るくて楽しい雰囲気は変わらないまま、さらに両面を使ったお便りにパワーアップしました。ベルマークに関するネタを詰め込んだ四コマ漫画が目を引きます。

 「事務的に必要事項を書くだけでは、作る方も読む方もつまらない」という考えから、月1回、試行錯誤しながらお便りを作り続け、ベルマークの話題も扱うインスタグラムも始めました。今年度の初めには、新入生一人一人に渡す、ランドセル形のマーク収集箱も用意。6月にあったベルマーク運動説明会では、今度は体験発表者として登壇しました。

 説明会で髙橋さんは、「最も大切なのは『ベルマークを出したい!』と思う子どもたちの意思や意識」「たくさん集めることも大事、でもまずは、この活動の意義に気づいてもらいたい」と、力強い言葉で発表しました。その反響は大きく、財団職員が他校に行くと「あの発表はすごかった」「おひとりで活動されているんですか」といった声が聞こえてきます。また、財団HPで発表内容を読んだ人やインスタグラムを見た人からベルマークが送られてきたり、地区センターに置いた回収箱に集まるマークが増えたりしたそうです。

「ベルマークって楽しい!」と思ってもらえるよう製作したランドセル型のベルマーク貯金箱
かばんのふたを開けると、さらにかわいい!
新1年生へのプリント

 来年3月、お子さんがあいの里東小を卒業すると、髙橋さんのベルマーク班長の任期は満了となります。「来年の委員さんに負担をかけるわけにはいかない」と、お便りに関しては児童のマンガイラストクラブの協力を得るようにしたり、苦手なパソコンで新しいひな形を作ってみたりと、準備を進めているそうです。

 また、しおり作りを手伝う「ベルボラ」さんを今年度は募集しました。自宅で作業できるよう、髙橋さんが用意した材料を、担任の先生と児童を経由して渡す方式にしたところ、27人が申し込んでくれたそうです。「おうちで出来るようにしたから、ボランティアの方とはお会いしてないんです。手伝ってくださった皆さんには本当に有り難いなと思っています」

 髙橋さんは「何よりも子どもたちが喜んでくれること、関心を持ってくれることが一番。それがとっても嬉しいんです」と強調します。髙橋さんが自らの思いを一つずつ行動に移していき、それが周りの人にも伝わっていった様子が、取材を通してよく伝わってきました。

仕分けに使っている手作りのケース
ショウワノートのベルマークキャンペーン告知ポスター

ベルマーク商品

出前一丁5食パック

ベルマーク検収

今週の作業日:3/25~3/29
1/30までの受付分を作業中