ベルマーク便りコンクール優秀賞・札幌市立あいの里東小学校


(2019/01/29)印刷する

 札幌市のJR学園都市線「あいの里公園」駅で午前8時まえに下車し、駅前の案内板で道を確認しようと思ったら、すっかり雪に埋まっていました。でも、ランドセルを背負った子どもたちが歩いていくので、それに付いていきました。

 大人の胸近くまである雪の壁の中を1列になって歩くこと約5分。札幌市立あいの里東小学校(椛澤裕子校長、児童550人)に着きました。ベルマーク便りコンクールで優秀賞に輝いた学校です。

雪の中を登校する子どもたち

 8時15分、玄関のドアが開き、子どもたちが一斉に下駄箱へと殺到し、上履きに履き替えて教室へと急ぎます。その目の前には、きれいに飾り付けられたベルマークのブースが。「おはよう、ベルマークウィークやってます。マーク持ってきた人は出してねー」と、PTA厚生部ベルマーク班長の髙橋宗子さんが声をかけます。子どもがマークの入った袋を出してくると、髙橋さんは「ありがとー」とハイタッチ。この朝は10人ほどがマークを持ってきてくれました。

きれいに飾られたブースで準備をする髙橋さん
マークを持ってきてくれた子とハイタッチ
またまたハイタッチ


 髙橋さんは昨年、初めてベルマーク班になって、6月に札幌市で開かれたベルマーク運動説明会に参加。この運動がハンディのある学校への支援につながることを知り、自分も頑張ろうと思ったそうです。そこでまず力を入れたのがベルマーク便り。「昨年までは同じひな型でしたが、子どもたちの目にとまるよう工夫しました」と髙橋さん。便りのタイトルも「Hello! ベルマーク」に変えました。2学期の開始時には「ベルマークウィーク」と題した収集強化週間を設定し、協力してくれた子どもの名前を発表。こうしたイベント活動の成果があがり、今年度の第1回集計では前年より1万点も多い2万4千点が集まりました。さらに2学期の最後の週と3学期の初めの週を「ベルマークウィーク2」と設定。最終的には前回の80人を上回る160人の子どもたちが参加してくれました。

 子どもたちには、後で感謝状と手作りのしおりをプレゼントします。2学期のウィークでは、アニメのキャラクター「ミニオンズ」でした。「娘に聞いたりして、子どもたちが喜びそうなものを探します」。ウィーク2では人気ゲームのキャラクターを予定。こうした活動の一方で、インクカートリッジの収集箱が並んでいただけの廊下の隅を、ポスターや手作りの絵などで飾り付け、華やかなベルマークコーナーに変身させました。そこには、きれいに彩色した「Hello! ベルマーク」も貼りだしてあります。「思ったことは、自分でどんどん進めていきます」と髙橋さん。その行動力と豊富なアイデアには、とても感心させられました。

学年ごとの収集箱は手作り。折り畳み式です
今回のウィークで子どもにプレゼントするしおり
一新されたベルマークコーナー
賞金の一部を寄付していただきました


 優秀賞の賞金は3万円。学校と相談して、階段下の読書スペース「DEN」の床に敷くタイルカーペットを購入したそうです。でもそれだけではありません。「同じ北海道の学校が大変なときなので」と、胆振東部地震への災害支援金として、財団に1万円寄付していただきました。ありがとうございました。

 帰り際、菅野英之教頭に学校を案内していただきました。校舎はオープンスクール型の設計で、教室には壁がなく、廊下代わりのワークスペースとつながっています。校庭には大きな雪の山が作られ、6年生が今季初めてのスキー学習をしていました。21日の始業式は猛吹雪にたたられ、1時間繰り下げたにもかかわらず登校できなかった子も多かったそうですが、この日は穏やかな天気で、みんな気持ちよさそうに滑っていました。

賞金で「DEN」の床のカーペットを買いました
オープンなつくりの教室
校庭でスキー学習する6年生

ベルマーク商品

ディナークリームシチュー

ベルマーク検収

今週の作業日:4/15~4/19
2/14までの受付分を作業中