ベルマーク便りコンクール佳作 太宰府市立水城小
(2014/12/25)印刷する
浮かんだ疑問 調べながら紹介
ベルマークについてわからないことを一つずつ書いてみよう――福岡県太宰府市立水城小学校（井上和信校長、６３９人）で、この春にベルマーク委員長になった高田亜矢さんは、ベルマーク便りの発行にあたって、こう思ったそうです。役員になったのは初めてで、文字通り手探りでのスタートでしたが、周囲の温かい励ましもあって応募し、初受賞。学校創立１４０周年の節目に花を添えました。
５月発行の初回号は、あいさつ文のあと「さて、ベルマークを御存じですか？」とやわらかな書き出しで「日常品についているあの小さなマークです。捨てればゴミになってしまいますが、集めれば、学校の施設をよくしたり、また助け合い運動（へき地の学校などの援助）の輪が自然と広がる仕組みが作られています」と運動の趣旨を紹介しました。続く「これで解決！ベルマークＱ＆Ａ」では、マークの見つけ方から収集までの流れを６項目に分けて、自問自答式のわかりやすいものにしました。
「その１、ベルマークって、どれについているの」では、テトラパックのマークを掲載し、マークを切り取らないことをアピール。使用済みインクカートリッジは１個が５点になること。「スプーン印のさとう」「日清のサラダ油」「Ｓ＆Ｂゴールデンカレー」「味の素コンソメ」「クレラップ」など、身近な商品を紹介しました。さらに初回号といっしょに配付した「ベルマーク一覧表」についても「載っている商品の写真は『代表商品』です。協賛企業の商品は、他にもベルマークがついていないか要チェック！です」と注意書きを添えました。
「その２～その６」の項目では、収集方法、１点＝１円の預金、マークを切る時は余白を多めに取ること、校内のほか水城郵便局に回収箱を置かせてもらっていることなどを案内。紙容器の提出方法については、テトラパック社のホームページから転載しました。
テトラパック社には、電話で転載の確認をとりました。ベルマークファミリーのイラスト利用についても財団に連絡。以降、協賛各社にも次々と電話で相談をしました。
これらの努力で、第２号以降は協賛各社のさまざまな商品が写真付きで紹介されるようになりました。ベルマークファミリーも漫画でおなじみの吹き出しによるおしゃべりで「キユーピーマヨネーズ・ドレッシングみんなよく使っているのね」「（ニッスイの）『お魚のソーセージ』『かにクリームコロッケ』などについているんだね」「日清やきそば・チキンラーメン・やきそばＵＦＯ・出前一丁・ラ王・日清のラーメン屋さんなどなど、よく知っている商品がいっぱいだね」と、大活躍です。
季節感も織り込みました。夏休みの計画を想定した第３号は「あっ！こんなところにベルマーク シーン別」で、いくつかのシチュエーションを考えました。遊びに行く途中にお腹をすかせたベルマークファミリーの「家族でおでかけ」編は、「ファミリーマートのおむすびには全品にベルマーク」「ちょっとお菓子をつまみたいならロッテ・コアラのマーチ」「ペットボトルでしたらキリン生茶、小岩井の純水りんご・みかん」とユニークに紹介。親子で料理を作る「お家でお手伝い」編は、「みんなが大好きカレーといえばＳ＆Ｂゴールデンカレー、小さなお子様がいらっしゃるならカレーの王子さま（ルウタイプ）」「お昼ご飯にマ・マースパゲティー」「夏のフルーツジュースに入れたいのがバナナ。バナージュはベルマーク付き」と、団らんの光景を再現して、具体的な商品名を伝えました。
冬休み前の最新号には「クリスマスといえば森永のビスケット『マリー』に生クリームを重ねてフルーツを飾れば簡単プチケーキのできあがり」「フルーツポンチに三ツ矢サイダー、キリンレモン」とミニレシピが登場。「風邪予防のために手洗いしっかり牛乳石けん」とインフルエンザや風邪予防を呼びかけました。集計日のお知らせや回収時の注意事項、集計結果もその都度伝えています。
いっしょに活動しているＰＴＡ副会長の栗川三智恵さんは「アイデアがいっぱいで、毎号が楽しみ。高田さんを含め、楽しみながらできるＰＴＡ活動は最高です」。
構想を固めたら、家事の合間の午前と午後の各２時間ずつ、計４時間ほどで仕上げるという高田さんは「どの商品にマークが付いているか、というところから調べ直して、みなさんにわかりやすく伝わるように努めました。協賛会社や財団の方ともお話しができて、とても参考になりました」。
井上校長は「１１月末に行った創立１４０周年記念もＰＴＡや同ＯＢ実行委員会の皆さんのお力で無事に終えることができました。日ごろからＰＴＡのみなさんの活動は活発で、受賞を喜びたい」と話していました。
