ベルマーク便りコンクール優秀賞 福岡市立板付小


(2014/12/24)印刷する

2年連続、集票へ細やかな気配り

 福岡市立板付小学校(村瀬敏智校長、764人)のPTA「ベルマーク会」が、昨年に続いて優秀賞に選ばれました。イラストや写真を織り込みながら、回収手順などを丁寧に説明しています。また、収集に協力してくれている自治会の回覧板用や地区の公民館、郵便局用の「ベルマーク便り」も毎年作り続けています。このほかメンバーの自宅作業や全体集計作業時の説明書もすべて手作りで準備するなど、気配りの行き届いた活動となっています。

連続優秀賞を喜ぶ村瀬校長と今年と昨年の盾を手にする川口さんと内山さん(左から)

 ベルマーク会は23人。川口淳子さんが会長になった2011年から、それまで年2回発行だったベルマーク便りを「もっと知らせた方が、点数もたくさん集まるのでは」と考え、新役員の決まる5月と、マーク収集月の6月、10月、翌年1月の計4回に増やしました。

 5月のPTA委員選出の時に配る最初のベルマーク便りは「小さなベルマーク。意外なところについてます」とイラスト付きで関心を高めます。6月号では、1点が1円の預金で、学校設備品を購入すると、本体価格の10%分が協力会社からPTAに戻されて(割戻金)、財団にその分を寄付して、へき地学校や被災校、途上国援助に活用されている仕組みを紹介。収集活動が「社会貢献」につながっているとことをアピールしています。

 そのほか便りでは、使用済みインクカートリッジが点数になりエコにもつながることや集計結果や購入品を伝えています。

 テトラパックの収集は、写真付きで紙容器の種類やマークがある位置、容器の内側がアルミなしの場合は1キロ50点、アルミ付きの場合は1キロ100点になること、マークは切り離さないことなどを伝えています。先生方にも、ストロー袋を外して、側面と底部の折りの部分を引き起こし、軽くつぶす方法を児童に伝えてもらえるように「給食テトラパック回収便り」を渡し、協力を呼び掛けます。

 給食でジュースが出る日は、委員と協力員が図工室に集合し室内にある2つの流しを使って、スムーズに洗う、拭く、乾かす、の流れ作業を行います。ジュース容器の回収は、1回で約500点になるそうです。

 容器回収は、実は4年前に当時6年生だった会長の川口さんの長女が、マークが付いていることに気付き、そこから一連の作業に取り組むきっかけとなったそうです。

 同じころ、校区の自治連合会長さんに住民の皆さんに協力していただけるようにお願いに出かけました。会長さんは快く受け入れてくれました。「板付校区の皆さまへ」と書かれた地区用のベル便りには「ベルマークは1点1円、捨てないで」「(ベルマーク運動は今なおも)東日本大震災の援助に活用されています」と協力を訴えます。毎年、500枚を準備しているそうです。

 また、校区内の板付公民館と麦野郵便局、雑餉隈(ざっしょのくま)郵便局、諸岡郵便局には、2年生以上の教室の黒板に取り付けた購入品の「デジタルタイマー」が写っている授業風景写真と、支援協力のお願い文が、ベルマーク一覧表と共に張り出され、そばには回収箱も置かれています。

 こうした活動が実り、2011年度の集票点数は15万点を超えました。その後も10万点近くの収集活動が続いています。

 村瀬校長は「ベルマーク便りによって、地域との連携がより深まりました。公民館や郵便局に届けてくれたり、学校にも直接持って来ていただいたりするケースもありました。卒業生から、寄贈連絡のうれしいメールも届きました」と話していました。

 川口さんとともに活動を支える副会長の内山愛さんは「子どもがマークに気付き、家でも話が弾みます。ボランティアにつながるベルマーク運動をこれからもがんばりたい」と笑顔で話していました。

 川口さんは「連続受賞は思いもよりませんでしたが、とてもうれしく思います。ベルマークだよりで、今後もこの運動の素晴らしさをより多くの方々に伝えていきたい」と話しました。

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