「氷の世界」に目が釘付け!/宮城県南三陸町の戸倉小で「クリオネ先生」の理科実験


(2017/11/28)印刷する

 これで冬の寒さも怖くない? ベルマーク財団主催の「理科実験教室」が11月13日、宮城県の南三陸町立戸倉小学校で開かれました。講師は、「クリオネ先生」の愛称で親しまれている、北海道立オホーツク流氷科学センター学芸員の桑原尚司先生。流氷の町・紋別市から駆け付けた先生が用意したのは、ダイヤモンドダストの再現や水が氷る瞬間を観察する過冷却など、冷たい実験のオンパレード。北国・南三陸の子どもたちもビックリの、氷の世界の不思議な現象で、時間が過ぎました。

お決まりの白衣で自己紹介

 海の近くに建っていた戸倉小は、東日本大震災の津波によって校舎が全壊し、大きな被害を受けました。2015年10月、とんがり屋根のある新校舎が高台に完成し、真新しい教室で元気に勉強しています。この日は62人の児童が学年まぜこぜの8班に分かれ、多目的室で特別授業のスタートを待ちました。何が始まるのか、ワクワクする気分が伝わってきます。

 「北半球で海が凍る一番南。とても珍しい町から来ました」。桑原さんはまず、映像を交えて紋別の町を紹介しました。海を埋め尽くす流氷、その上でくつろぐアザラシに愛らしい姿…。いきなり子どもたちの目は釘付けです。

 気持ちも「冷たい」モードになったところでいよいよ実験開始。周囲をドライアイスでキンキンに冷やした黒い金属筒に息を吐きかけ、LEDライトで横から照らします。息の水蒸気が凍って、キラキラ光るダイモンドダストが出来る実験です。息はたちまち白く凍りますが、光の当て方が結構難しく、なかなか期待通りのキラキラにはなりません。いくつかの班からは「できた!」「これかぁ」の声が上がり、実験は盛り上がっていきます。

ダイヤモンドダスト見えるかな?

 お次は過冷却の実験。氷と塩で氷点下10℃に冷やした試験管の水に氷の小さな破片を落とします。たちまち上からスーッと白く凍っていきます。凍る温度にまで冷えていた水が氷の破片の刺激を受けて、凍ることを思い出したかのようです。「うわ!」「すごい!」あちこちで歓声が上がりました。塩分濃度の濃い青い水の上に真水を注いでも、二つは交じりあわないことも実験で確かめました。これは流氷が生まれるメカニズムを解き明かすのに重要な現象です。自然の仕組みの不思議さがどんどん子どもたちの好奇心をつかんでいきます。翼の差し渡しが2mを超えるオホーツクのオオワシの等身大写真にも、ビックリ仰天です。

「あ、凍った!」
青と透明な水の層がくっきり
迫力のオオワシ等身大写真


 桑原さんが「クリオネ先生」と呼ばれているのは、研究仲間と2人で約100年ぶりに新種のクリオネを発見したからです。新種の発見は1902年以来。場所は勤め先に近いオホーツクの海でした。愛らしい姿から「海の妖精」と呼ばれるクリオネは子どもたちにも、先生たちにも大人気です。

 「今日はみんなのためにクリオネをもってきました」。教室が歓声でどよめきました。ペットボトルの海水の中を泳ぐ「妖精」に子どもたちの目は釘づけ。クリオネを巡る様々なお話しや、見かけによらず、餌を食べる瞬間のワイルドな姿も動画で紹介され、みんな気分は「クリオネハンター」です。「クリオネはどうやって獲るの?」「エサは?」「目はあるんですか?」次々に質問の手が上がりました。

 最後に桑原さんは、「理科の基本」について話しました。

 「見る(観察する、疑問に気付く)」→「考える」→「実験・検証する」→「その結果を考察する」。この繰り返しだと言います。

 「間違ったら何度でも元に戻ればいい。当たり前を当たり前と思わず、広い目を持ってください」と呼びかけました。

真剣な眼差し

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