転んでも、すぐに立ち上がって何度でも/福井市の殿下小で一輪車講習会


(2017/11/27)印刷する

 山々の秋の装いが日に日に深まる11月1日、福井市の殿下小学校(川上晋校長)でベルマーク財団主催の一輪車講習会が開かれました。毎週月曜日の2時間目と3時間目の間の20分の休み時間に全員で一輪車に取り組んでいますが、スイスイのれる児童は多くありません。先生たちも一輪車はちょっと苦手です。そのため、全校児童14人だけでなく、先生たちもどんな講習会になるのかワクワクしながら体育館に集まりました。

 指導に当たったのは世界大会で優勝経験もある鈴木奈菜さんと現役選手の岩柳美希さん。「立ち乗り」「アイドリング」「バック」「グライディング」……。解説と共に鈴木さんが繰り出す技の数々に子どもたちの目は釘付けです。フラメンコ風の音楽に乗った岩柳さんの模範演技の、華やかさとスピードには、先生たちからも驚きの声が上がりました。

インストラクターの鈴木奈菜さんと岩柳美希さん
鈴木さんによる技の紹介
華やかな岩柳さんの模範演技

 いよいよ実習です。まずは安全のための基本の確認から。一輪車の前と後ろの区別、サドルの高さの調節、ペダルの踏み方など、一つ一つ実際に触って覚えていきました。

実習の前にまずはサドルの点検

前を見て、背筋伸ばして、は一番の基本

 一通り基本を学び終えたら、二つの班に分かれて練習に入りました。まだうまく乗れない9人は、ステージの縁につかまりながらバランスを体で覚えていきます。「背筋を伸ばして」「まっすぐ前を見て」。鈴木さんのアドバイスで、支えがなくても乗れる距離が少しずつ伸びていきます。面白くなり、ますます練習に身が入ります。「いいよ、いいよ」「できたね、すごいね」。見守る先生たちの声援も大きくなっていきました。


「立ち乗り」もうちょっとでできそう

 少し乗れる5人は岩柳さんの指導で立ち乗りの練習です。あらかじめお尻にサドルを当てておき、片足でペダルを踏んで乗ってそのまま走り出す乗り方です。説明でやり方は分かっていても最初は、一輪車が生き物のように逃げて行きます。岩柳さんに片手を取ってもらって、「イチ、ニイ、サン!」。次第にコツが分かって来て、「あ、乗れた!」という声がだんだん増えていきます。立ち乗りの外にも5人で一緒に走ったり、アイドリングを練習したり。失敗しても転んでも、すぐに立ち上がってチャレンジする子どもたちの顔は輝きでいっぱい。予定した約2時間はあっという間に過ぎていきました。


 講習を終えた椿紗良さん(5年生)は、「立ち乗りができなかったけど、2時間の間で4回できた。これまで以上に一輪車が楽しくなりました」とうれしそうです。岩柳さんは「短い時間の間にみんなビックリするほど出来るようになった。一人で乗れるようになったらどこでも練習ができます。お腹と背中をすっきり伸ばして、完璧になるように練習してください」と呼びかけ、鈴木さんも「上手になる秘訣はきれいな姿勢。授業で椅子に座っている時から心がけてください。これはスポーツの基本。一輪車やっていると他のスポーツも上手になります」と励ましました。

「お疲れさま!」の記念撮影

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