ロング一輪車やスピンを練習/広島県安芸高田市・川根小学校


(2017/11/07)印刷する

 

 川根小学校は中国山地の山あい、広島県安芸高田市の北部にあります。創立は明治9年(1876年)。川根薬師堂という建物で授業が始まったそうです。地元の人たちがお金を出しあって、子どもたちに教育を受けさせたのでしょう。

 児童19人。一年生と四年生はいません。二、三年生は学年ごとの学級ですが、五、六年生は複式学級です。合計で3学級。新宅敦彦校長はじめ教職員7人が見守ります。

 10月18日、一輪車の世界大会で活躍した経験のある鈴木奈菜さんと須郷真弥さんの二人が指導しました。ともに日本一輪車協会(JUA)公認インストラクターです。

さあ、一輪車に乗ろう!

 川根小の子どもたちは全員が一輪車に乗れます。レベルは高く、事前の連絡でも、クルクル回る「スピン」や、同じ場所に止まる「アイドリング」など、難度の高い技の指導希望が寄せられました。全員に一台ずつの一輪車があり、竹馬のような高さの「ロング一輪車」もあります。

 五・六年生を指導した鈴木さんは「みんなどうやってロングに乗っている?」と聞きました。「脚立を使います」。鈴木さんは「じゃ、脚立なしで乗る方法をやろうか?」。子どもたちは「えっ」と驚いた様子です。見学していた校長先生も「脚立なしで?」と不思議そうです。

ロング一輪車に勢いつけて一気に乗車=広島県安芸高田市の川根小で

 鈴木さんは、助走をつけて何も使わず、ロング一輪車に乗って見せました。みんな、びっくりしました。「助走は3歩か、5歩。まわってきたペダルに片足をのせ、もう一方の足で上にジャンプする」そうです。子どもたちだけでなく、見ていた若い先生も熱心に練習し、もうちょっとで前に進めるぐらいまでに上達した人もいました。

世界チャンピオンに手伝ってもらって、クルリとスピン

 須郷さんは二・三年生を集めました。乗車して二人が手をつないでまわり、その勢いを使って一人がもう一人の手の下でクルリと回る「くぐりスピン」です。元世界チャンピオンの須藤さんに手をつないでもらって回転するのが、みんなうれしそうでした。

 川根小は何十年も一輪車の練習を続けています。お母さんやお父さんも一輪車に乗れます。運動会などの演技を見て、「最近はレベルが低い」と厳しい人もいるそうです。一流の指導者に教えてもらい、子どもたちはきっと、大人をうならせる演技を披露することでしょう。

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