熊本・河内小白浜分校で理科実験


(2016/12/09)印刷する

ウルトラマンと忍者スライム作り

 ベルマーク財団のへき地校支援の一つ、理科実験教室が10月26日、熊本市西区の市立河内小学校白浜分校(馬場哲也校長)でありました。白浜分校は1~3年生14人が通う小規模校で、周囲にはみかん山がそびえ、有明海を望む素晴らしい景観に恵まれた高台にあります。校舎内の壁や床は温かみのある木造で、廊下には歴代の卒業生の手作り作品が並んでいます。

校舎の隣の神社は、児童が毎朝掃除しています

 講師は長く高校の理科教師を務め、退職後は「子どもたちに理科の楽しさを教えたい」と全国で理科実験教室を開いている村上規代さんです。日常生活に役立ち、身近に感じられる実験を日々、研究しています。

集中して話を聞けました

 この日は、暗闇で光る「ウルトラマンバッジ」作りからです。2種類のレジン液と光をためる蓄光剤をビーカーに入れ、木の棒でゆっくり混ぜると温かくなってきます。ウルトラマンの型枠に流し入れて10分固めて安全ピンをつけ、ペンで顔を描いたら出来上がりです。液体を混ぜた後は固まりやすく、型に流し入れる前に固まってしまう子もいましたが「一回は失敗しても良いんですよ。なぜ失敗したかを考えて、次につなげる事が大切です」と村上先生は優しく声をかけます。

 窓辺において紫外線にあて、内側を黒く塗った紙コップの中で光らせると「ほんとに光ってる!」「明るい」と子どもたちは大喜びです。村上先生は「夜道を歩く時や寝る時にお部屋に置いて、寂しくなったら見てね」と話しました。

ウルトラマンが光をためています

 続いては「忍者バルーンスライム」作りです。合成のりとお湯、紫外線で色が変わる村上先生特製の「忍者絵の具」をビーカーに入れ、ホウ砂液を加えてまんべんなく混ぜるとスライムが出来ます。ストローをさして息を吹き込み、顔よりも大きな風船のように膨らませたり、透明のビニール袋に入れてカラフルな輪ゴムをつけヨーヨーにしたり、色々な遊び方を試しました。

スライム上手にできたかな

 外に出てみると「忍者絵の具」が紫外線に反応して、白かったスライムがピンクや紫など色とりどりに変化しました。村上先生の「手作り忍者マント」も初披露。黒いマントに忍者絵の具が塗ってあり、外にでると色が変わります。子どもたちは「きれい」と目を輝かせ、何度も教室と外を行ったり来たりしていました。

忍者マントをはおってニッコリ
光るスライムが完成

 実験教室の最後は、紫外線や太陽光が地球上の生物に与える影響や、オゾン層の役割など地球環境について学びました。村上先生は「これまで多くの学校に行きましたが、こんなに素晴らしい自然環境にある学校は初めてです。そのことに誇りを持って、自分のやりたい事を見つけて一生懸命頑張ってくださいね」と話しました。児童からは「楽しかったです」「先生また来てね」と口々にお礼の言葉が伝えられました。

 馬場校長は「子どもたちは今日の実験教室をとても楽しみにしていました。実験にも集中して取り組めたので、これからの理科学習の意欲につなげたいです」と話しました。

 

村上先生を囲んで

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