紀伊半島南部の3小学校で一輪車講習会


(2016/10/21)印刷する

 ベルマーク財団の一輪車講習会は会場を紀伊半島南部に移し、10月12日から3日連続で開かれました。インストラクターの鈴木奈菜さん(30)と須郷真弥さん(27)の2人はハードスケジュールにも疲れた様子もなく、丁寧な指導で、子どもたちに分かりやすく技術を伝えてくれました。

講師に手助けされながら乗る練習をする下級生=下北山小学校

 12日は奈良県下北山村の下北山小学校です。JR紀勢本線の熊野市駅から車で約1時間、世界遺産の大峰山脈の山あいにあります。児童数は20人ですが、この日は日ごろから交流のある隣接の和歌山県北山村の北山小の10人も参加しました。いつものように鈴木さんと須郷さんが音楽に乗って模範演技を披露すると、初めて見る技の連続に「おー」と歓声が上がりました。講習では乗れる子と乗れない子の二班に分かれました。高学年の子が乗れない低学年の子を手助けする場面もありました。

 下北山小の斎藤しのぶ校長は「子どもたちにはとってもいい刺激になりました」。北山小の尾中伸彰校長は「一輪車で交流できてよかった」と話しました。

 13日は、三重県尾鷲市の三木小学校です。学校のある三木浦地区はタイの養殖が盛んな漁村です。講習会では、21人の児童が校庭で演技を見せると、2人の講師は「全国大会のレベル」とびっくりしていました。実は鈴木さんは5年前にも三木小の子どもたちに教えたことがあります。その時は乗れない子が多かったそうですが、その時の1年生が6年生となり、「ジャンプ乗り」や「アイドリング」といった高度な技をこなし、乗れない子もいませんでした。5年前に鈴木さんの技を見て、子どもたち自身が技を工夫し、上級生が下級生に教えてきたそうです。運動会でも一輪車は人気種目で、地域の人からも拍手喝采がわくそうです。6年生の角田美咲さんは「卒業後ももっと技を覚えていきたい」と張り切っていました。

模範演技を披露する須郷真弥さん(手前)と鈴木奈菜さん(奥)=三木小学校
講師の2人をびっくりさせた児童の演技=三木小学校

 最終日の14日は尾鷲市の北東に隣接する紀北町の船津小学校。熊野灘に面した漁業と林業の町です。同小でも25人の児童のほとんどが一輪車を乗りこなします。一輪車が盛んになったのは3年前。「バランス感覚を養おう」と学校が購入し、体育の授業や放課後などに練習を重ねたそうです。運動会でも「風車」などの演技を披露し保護者らに喜ばれています。内山志貴子校長(59)も約15年前から練習を始め、講習会では児童らに交じって猛特訓しました。内山校長は「こんなに難しい一輪車をすぐに乗れる子どもたちは素晴らしい」と話していました。

児童らは並んで一輪車を練習=船津小学校

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