広島県・川迫小学校で一輪車講習会


(2015/09/18)印刷する

新しい技に挑戦

 島根県との県境にある広島県北広島町の川迫小学校(沖田依子校長、児童30人)で9月16日、ベルマーク財団の一輪車講習会が開かれました。高学年には、バックや片足乗りなど難しい技ができる児童がいますが、「もっと高度な技を覚えて来年の運動会で披露したい」と財団に開催を申し込みました。

川迫小学校の全児童と先生方

 国際大会で優勝経験のある小山美由紀さんと鈴木奈菜さんが同校を訪問しました。全児童と8人の先生が体育館に集まり、まずは2人の話を聞きました。

 小山さんは「実技の前に、みんなの一輪車を点検しましょう」と児童の一輪車を見て回りました。一輪車には前と後ろがあり、これを間違っているとペダルがはずれて非常に危険です。また、サドルの高さが合ってないと、うまく乗れません。2人の指導で先生が1台ずつ調整していきました。中には錆びてしまっているのもあり、錆び取り剤を使って児童の身長に合わせていきました。「上手になるには、一輪車を大事にしましょう」と小山さんが話すと、先生らも納得した様子です。

鈴木さんが1台ずつ丁寧に点検

 実技指導では、新しい技に挑戦する児童を小山さんが担当し、うまく乗りこなせない児童を鈴木さんが教えました。3年生の男子は、乗ることはできますが、腰が曲がってふらふらしていました。鈴木さんが「怖がらずに前を見て乗ってごらん」と教えると、背筋が立って真っ直ぐ走れるようになりました。何度も乗っているうちに汗びっしょり。先生から「いい汗だね」と言われるとにっこりと笑顔です。

低学年は手で支えて乗る練習

 新しい技に挑戦する高学年には、小山さんがもう一度基礎から教えました。脚抜きの乗り方などを教えると、きれいに乗って、バックやみんなで手をつないで乗る技も見違えるようにうまくなりました。

 2人の模範演技では、スピンなどの高度な技を披露。児童、先生から「すごい」との声が上がりました。沖田校長は「児童からもっと上手になりたいという声があがっても、私たちではお手上げでした。小山さんと鈴木さんに来ていただいて、短い時間なのに見違えるようになりました。来年の運動会が楽しみです」と話しました。

小山さん(右)と輪になって乗りこなす児童

 川迫小学校は読書教育にも力を入れています。「めざせ100冊or10000ページ」を合言葉に、校内の図書スペースを利用して児童らが読書をする環境を作っています。家庭でも「ノーテレビでノーゲームデ―」を作り、家族で取り組んでいます。平成25年度には児童全員が目標を達成し、「読書活動優秀校」として文部科学大臣表彰を受けました。中国山地のへき地にある小さな小学校ですが、児童全員がスポーツに読書に新しい挑戦を目指し、目がきらきらと輝いているのが印象的でした。

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