静岡県焼津市でベルマーク劇場/親子600人、ファンタジーな舞台堪能
(2015/09/09)印刷する
本格的な芸術に接する機会が少ない地域の子どもたちに生のミュージカルを見てもらおうという「ベルマークファミリー劇場」が8月29日、静岡県焼津市の同市大井川文化会館で催されました。焼津市と市振興公社、ベルマーク財団の共催で、演目は東京の劇団東少のミュージカル「白雪姫」。約600人の親子がファンタジーな舞台を堪能しました。
ベルマークファミリー劇場は、商業ベースではなかなか公演が難しい地域を対象にベルマーク財団が一部助成して開催しているもので、今年で16年目になります。へき地校や福祉施設の子どもたちも招いてきました。この日は、県立藤枝特別支援学校と県立吉田特別支援学校の児童・生徒と、その保護者らが招待されました。
子どもたちは、歌や踊り、ドライアイスや音響、多彩な照明を使った演出に驚いたり、笑ったりしながら、楽しんでいました。
舞台が盛り上がったのは、7人の小人が客席の横から歌いながら登場した場面。一緒になって、踊る子どもたちもいました。
幕が下りると、出演者一同が舞台に並んであいさつし、大きな拍手と歓声を受けました。その後、出演者たちはロビーに出て、握手に応じながら帰る人たちを見送りました。
主役の白雪姫を演じたジェイミー夏樹さんは「舞台に立っていても、客席の方たちが一生懸命に見ている姿がわかり、とてもうれしかったです。日頃、忘れがちで大切な物は何か。このミュージカルを通じて、考えてくれればいいですね。子どもたちは夢を大切に頑張ってください」と話していました。
三輪昌弘館長は「なかなかこの地域では、見られない一流のミュージカル。子どもたちには、素晴らしいプレゼントになりました」と評価していました。