静岡県西伊豆町の賀茂小でアート教室


(2014/12/04)印刷する

ビニール袋でエアドーム共同制作・「プラネリウムの世界」楽しむ

カラフルなビニール袋をつなぎ合わせる児童たち

 駿河湾を望む静岡県西伊豆町の町立賀茂小学校(齋藤良久校長、93人)で11月21日、アート教室が開かれました。ビニール袋をつなぎ合わせてエアドームを作り、プラネタリウムのような「幻想的な世界」を楽しみました。

 訪問指導したのは、大学校友会活動の一つとして「出前アート大学」を手がけている塩川岳(たけし)さんと、アシスタントの福島浩二さんの2人。ベルマーク教育助成財団が主催する「出前教室」として実施されました。

 多目的教室で、1年から3年までの児童たち46人が8班に分かれて参加。赤や青、緑、黒、白などカラフルな色のビニール袋をつなぎ合わせてエアドームをつくる設計図をもとに、作業が始まりました。

エアドームのシートに絵を描く児童たち

 まず縦80センチ、横60センチのビニール袋をハサミで切り開きます。そして、もう一つの切り開いたビニール袋をテープでつなぎ合わせます。

 3年生が班長になって1、2年生と根気よく、その数を増やしていきます。接合の難しい作業は、先生3人もサポートしました。

 この作業を繰り返し、64枚のビニール袋で、横10メートル40センチ、縦6メートル40センチの下地2枚を作りました。

 天井部分にあたるシートには、児童たちが蛍光ペンやマジックで、自画像や動物、漫画の主人公など、思い思いの絵を描きました。

 このあと、上下のシートを重ね合わせて接合し、袋状のドームに仕上げました。

 送風機でビニールシートに空気が送られ、エアドームが浮き上がると、児童たちは大きな歓声をあげて、ドームの中に入りました。

 教室の照明が消され、紫外線を発する「ブラックライト」がシートの内部に点灯されると、シートの外に描かれた蛍光ペンの絵が反応して浮き上がり、プラネタリウムのような「幻想的な世界」に。子供たちの歓声がひときわ、大きくなりました。

空気を入れてふくれ上がるエアドーム

 教室終了後、藤井翔誠君と高橋きさらさんが「みんなで協力して素晴らしい作品ができました。今までやったことのない図工ができて、楽しかったです」とお礼の言葉を述べました。

真っ暗にしてブラックライトが点灯されると幻想的な世界に

 授業を終えた4、5、6年生もエアドームに入り、下級生たちが制作した作品に魅せられていました。

 同校は、伊豆半島西海岸のほぼ中央に位置します。2004(平成16)年に、宇久須(うぐす)小学校と安良里(あらり)小学校が統合されて開校した新しい学校です。校舎の屋上には太陽光パネルが設置され、校内の電力がまかなわれています。

 岩谷秀仁教頭は「普段の授業では得られない有意義な教室となりました。発想が独創的でユニークです。図工が好きになる大きなきっかけになりました」と話していました。

 塩川さんは「学校の中では、なかなかやれないことを共同作業で楽しくやれました。子供たちの目も輝いていて、うれしかったですね。アートに対する関心が少しでも高まれば」と話していました。

完成したエアドームの中で歓声をあげる児童たち

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