保護者と子どもの「コラボ活動」/川崎市立下小田中小が300万点達成
(2024/01/10)印刷する
神奈川県川崎市の市立下小田中小学校(八幡博子校長、児童1101人)のこれまで集めたベルマークが昨年7月、300万点を超えました。
ベルマーク活動を主に担っているのはPTA福祉委員会。マーク回収は校内だけでなく、近隣のスーパーマーケットにも回収箱を設置し、地域の協力も得ています。12月には貯めた預金を使って、将棋のボードゲーム6セットと、オセロゲーム10セットを購入しました。これらの商品を決めたのは、実は5、6年の福祉委員会。PTAの保護者と児童の福祉委員会が「コラボ活動」をした成果だったのです。
福祉委員会の子どもたちの活動内容は、3種類の募金とベルマーク。他にも委員会がある中で、福祉委員を選んだ理由は「昇降口前で協力を呼びかけている姿を見て興味をもったから」「福祉について知りたいと思ったから」「困っている人がいることをテレビで知って、自分も何かしたいと思ったから」とそれぞれですが、みんなに共通しているのは、人を助けることへの関心の高さ。活動にやりがいを感じ、2年連続で福祉委員を選んだ児童もいるほどです。前期には、自分たちの行動が何に役立つのかについて調べ学習もして、問題意識を高めてきました。
そんな子どもたちが保護者と一緒に取り組むのがベルマークの「コラボ活動」です。マークの仕分けに協力したり、目標商品を提案したりと、子どもたちが関わることで、社会貢献活動の意義を考えるきっかけにもなりました。将棋とオセロも子どもたちが考えた案でした。雨の日や、校庭の改修工事中でもみんなで遊べる教材が欲しいと意見を出したそうです。
同校の視聴覚室で12月13日、活動がありました。保護者が細かい指示を出さなくても、積極的に動けるのが福祉委員の子どもたち。両手いっぱいのマークを自分の席に持っていき整理したあと、番号を照らし合わせて、協賛会社別の紙コップに正しく仕分けていきます。委員会活動は45分間ありましたが、友達と協力しながら集中力を切らさずに取り組むことができました。
また、廊下では児童2人が朝会での報告の予行演習。ベルマークで買ったオセロゲームを手に、抑揚をつけて紹介文を話す練習をしていました。
もうすぐ年度末のまとめの時期になります。児童の福祉委員会を担当する佐藤理恵先生は「4月に比べると、子どもたちは主体的に動いたり提案したりできるようになった」と大きな成長を実感しているとのことでした。