集計キットで時間短縮と負担軽減/50万点達成の熊大附属小


(2019/06/28)印刷する

 ある日、こんな電話がかかってきました。

 「大台達成校のアンケートが送られてきたのですけれど、いっぱい工夫したので、ここには書ききれません。資料を送ってもいいでしょうか?」

届いた詳細な資料と写真

 財団では累計点数が50万、100万、200万……(以下100万刻み)に届いた参加団体を「大台達成校」として、活動方法やマークで買ったものなどのアンケートをお送りし、回答をホームページで紹介しています。電話は、4月に累計50万点を達成した熊本大学教育学部附属小学校(井福裕俊校長、児童645人)からでした。

 それから数日後、PTA環境委員長の深水陽子さんからのお手紙が財団に届きました。昨年度に実施したベルマーク集計の工夫について、写真も交えて詳細に書かれていました。それをもとに、深水さんにお話を聴きました。工夫のポイントは作業の時間短縮と負担軽減でした。

自宅作業用の「集計キット」

自宅作業用の集計キットが活躍

 熊本大学教育学部附属小学校は1874年開校。今年度は創立145周年を迎えます。ベルマーク運動に参加したのは比較的新しく、2003年。活動を主に担うのは、各クラス1人ずつで構成するPTA環境委員会の18人です。

 仕分け・集計の作業は年1回。昨年度は、11月に10日間ほどの収集期間があり、それまで各家庭で集めたマークを封筒に入れて提出します。それをクラスごとに環境委員の子どもが家に持ち帰り、1週間かけて自宅で仕分け・集計した後、学校に持ち寄って全体集計しました。

 自宅作業のメリットは、家事の合間や夜間など、各自の都合に合わせて進められること。その際に活躍したのが、オリジナルの「集計キット」です。昨年度の環境委員長が考案し、委員全員分用にと18個のキットを作りました。

 キットは、透明ケースの中に、マークを入れるためのジッパー付き透明袋と、点数を記入する明細カードが、すべてのベルマーク番号分だけ入っています。明細カードの表は整理袋と同じ体裁で、裏には分かり易いようベルマーク一覧表の該当会社の部分が貼ってあります。カードはラミネート加工してあり、記入する際は油性ペンを使います。後でアルコールティッシュなどで拭けば文字が消えるので繰り返し使えます。

仕分け、明細が記入されたマーク
ラミネート加工が施された明細カード。上が表面、下が裏面


「明細カード」で集計の時間短縮

 全体作業の際には、自宅作業済みの集計キットを持って集まりました。マークの集計は1~4年の委員が担当。透明袋に入ったマークと明細カードを、担当別に用意したかごに入れます。そして、会社別にマークを整理袋に移します。集計は、明細カードを合算するだけでいいので、その結果を記入して作業終了。前年までと比べ、大幅な時間短縮になり、委員の方々からも好評だったそうです。集計の間、5・6年の委員はカートリッジの箱詰め作業をしました。インク・トナーのカートリッジは学校でも多く使うため、職員室の前にダンボールを置いて回収しているそうです。

学年ごとに割り振られたかごに明細カードとマークをまとめ、集計する

 「以前は委員長が後で1人でやっていた送り状記入や発送作業も、作業時間内に委員たちで終えることができました。集計から発送までの流れを知ることができて、マーク収集への意欲向上につながりました」と深水さんは工夫の成果を振り返ります。「これからも収集の周知を図り、委員の負担を軽減しながら、100万点を目指して頑張りたいです」

 同校PTAのホームページでも、ベルマーク活動についての情報が発信されています。下記のリンクからご覧ください。

【リンク】

熊本大学教育学部附属小学校PTAのページ(ベルマークに関する情報)※外部リンク

大台達成校アンケートのページ

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こどもがよろこぶ・かるい学習帳B5こくご15行リーダー入り

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