高松市立高松第一小、京都市立仁和小が900万点達成


(2018/04/23)印刷する

 

 高松市立高松第一小学校(児童数640人)と、京都市立仁和(にんな)小学校(同362人)が、ともに今年3月、ベルマーク累計900万点を超えました。いずれも地元の府県内では4番目の達成です。

 

「できる時にできる人ができることを」

 高松市の中心部にある高松第一小は、2010年に近隣3校が統合して発足しました。四国では初の施設一体型小中一貫校です。ベルマーク運動には統合前の1963年から参加しています。

 ベルマークは月1回の「リサイクル週間」に、牛乳パックやインクカートリッジなどと一緒に学校で回収。PTAの一斉メールで周知し、5~6年生児童の「エコグリーン委員会」が回収の実務を担当しています。

 仕分けと集計を担うのはPTA保健体育部メンバーで約20人。授業参観日などに作業時間を設け、一般の会員から助っ人役の「スポットボランティア」も募ります。年間で5万点前後を集め、ドッジボール、長机など、子どもたちに身近な備品類をそろえてきました。

 

「無理なく活動していくことが大切」と話すPTA本部役員の川田敦さん、松下明弘さん、入江由美子さんと平尾高王教頭(右から)=高松市松島町2丁目の高松第一小

 PTAのスローガンは「できる時にできる人ができることを」。ベルマークの作業も参加しやすい環境作りに努めており、「学年を超えた交流ができてよかった」という感想が寄せられるなど好評だそうです。

 昨年度までPTA本部役員(広報担当)を務めた入江由美子さんは「親子で一緒に取り組めて、目に見える結果を出せるのがベルマーク運動。それを多くの人に知ってほしい」。同じく本部役員(保健体育部担当)だった川田敦さんは、「中高一貫の特色を生かして、中学でもベルマークに取り組めればいいなと考えています」と話しています。

 

地元町内会が大きな力に

 京都市の仁和小は1965年からベルマークの収集を続けています。2006年に800万点を達成し、11年半で100万点を積み上げました。クラスごとに回収箱を置いて、子どもたちがいつでもマークを持ってこられるようにしています。インクとトナーの使用済みカートリッジの回収にも力を入れています。

 最も大きな力になっているのは校区内に78ある町内会です。毎年9月にPTAのベルマーク委員22人が手分けして各町内会長を訪ね、収集用の封筒を手渡します。封筒は回覧板と一緒に各家庭を回り、2~3週間後に委員らが回収。年間に集まるマークの8割ほどは、こうして地域から寄せれらる分だそうです。

 仁和小は明治の初め、京の町衆たちが資金を出し合って開設した「番組小学校」の一つで、来年創立150周年を迎えます。900万点達成について、PTAの平野雅幸会長は「学校に強い愛着と関心を持ち続けてくれている地域のみなさんのおかげです」と感謝しています。

 

「地域のみなさんに深く感謝します」と語る鳥屋原学校長とPTAの平野雅幸会長、前ベルマーク委員長の辰巳純子さん、同じく前副委員長の佐藤伊代さん(右から)=京都市上京区御前通一条下ルの仁和小

 鳥屋原学校長も「学校が愛されてきたことを実感します。PTAのみなさんが50年以上コツコツと積み重ねて来た努力がこんなに大きな成果を生み出した。うれしい限りです」と、歴代のベルマーク委員らの頑張りをたたえます。

 平野会長は「地元の人々の協力で、子どもたちに役立つものを買ってあげられるのはとてもありがたいこと。900万点の達成を地域にも広くお知らせして、次の1千万点につなげたい」と話しています。

ベルマーク商品

お道具箱

ベルマーク検収

今週の作業日:4/22~4/26
2/19までの受付分を作業中