奈良市立大宮小学校が700万点突破/「未来を結ぶ希望の通過点」
(2015/12/08)印刷する
春日山を望む奈良市の市立大宮小学校(西岡敏彦校長、524人)のベルマーク送票点数が、1961(昭和36)年の運動参加以来の累計で700万点を突破しました。奈良県内で2番目です。西岡校長は「未来を結ぶ希望の通過点」と喜んでいます。
ベルマーク活動の中心は、PTAの「環境部」(田中美香部長、25人)です。
毎月5日が「ベルマークの日」に定められ、児童たちは家庭で集めたベルマークを収集袋に入れて登校します。各クラスには、回収箱が設置され、集めたベルマークを入れて保管されます。
環境部会は年に7回(今年度)あり、会合が終わった後に、ベルマークの仕分けや集計作業をしています。ベルマークの仕分け経験のある部員も数人おり、作業をサポートしてくれています。また、「ベルマークだより」を発行しており、「だれでも気楽にできるボランティア活動。それがベルマーク運動です」と訴え、ベルマーク活動の仕組みやマークの切り方などについて、紹介しています。
職員室の前にも、ベルマークとインクカートリッジの回収箱を設置しています。保護者が来校した際に、ベルマークやインクカートリッジを入れてもらうようにしています。校区内のスーパーにもベルマーク回収箱を設置してもらい、担当部員が回収しています。
これまでのベルマーク預金で、逆上がり補助器や鉛筆削り器、黒板ふきクリーナなどを購入してきました。
田中部長や小林直子副部長は「子どもたちの学校の教育環境を良くしたいという思いが、私たちの心の支えになっています。これからも、ベルマーク活動を無理なく続けていきたいです」と話しています。
大宮小はJR奈良駅から西に約800メートル離れた住宅街にあります。1939(昭和14)年に創立されました。校舎の窓から春日山を望み、校歌にも「はり絵のような春日山」と歌われています。
「豊かな心をもち、主体的に学びと生活を切り拓くたくましい子どもの育成」を教育目標にしています。地域のお年寄りを招待する「ふれあい昼食会」や縦割り活動の「子ども遊びまつり」などを実施しています。
西岡校長は「700万点の達成は、本校の過去、現在、未来を結ぶ希望の通過点でもあります。自分ができることをちょっとする。みなさんのこのような善意の集合で、大宮小学校は支えられ続けています。大宮、そして奈良に生きることに自信と誇りをもつ子どもの育成を進めていきたいです」と話しています。