500万点達成 松戸市立旭町小学校
(2015/07/07)印刷する
PTAなしでもベルマーク委員60人
千葉県の松戸市立旭町小学校(田中祥隆校長、608人)が、ベルマーク累計点数500万点を突破しました。松戸市内での500万点達成は5年ぶり2校目です。同校にはPTAがなく、ボランティアのベルマーク委員のみなさんが活動しています。
ベルマーク集計作業は、2カ月に一度のペースで行われています。午前9時30分から正午までの2時間半、理科室での作業です。
この日集まったボランティアのみなさんは約40人。理科室に12あるテーブルがほとんど埋まるほどですが、実はこの日はまだ少ない方で、多いときには60人集まるそうです。にぎやかで和気あいあいとした雰囲気のなか、集計作業を行います。
学年ごとにテーブルに分かれ、それぞれに役割を分担します。まずは、「回収バケツ」に不揃いなかたちで集まったマークを切りそろえて、会社別に分けていきます。会社別に分けられたマークは、ベルマーク委員特製の「会社別カップ」にいったん集められます。カップに集まったマークを整理袋に入れ、合計点数を確認する係へ渡すのですが……ここでも特製整理グッズの登場です。会社の番号が貼られている粉ミルクの空き缶に、整理袋をセットします。袋の口を開いた状態でキープできるため、カップから袋へ、片手でマークを移し替えることができます。あっという間にマークを入れ終わった整理袋は計算係へ渡り、点数明細・合計を確認後、封をして財団へ発送されます。
テトラパックの紙容器の回収にも、委員のみなさんが大活躍です。
校舎の1階と2階、各昇降口・来訪者用玄関に置かれた回収ボックスは、なんと手作りされたものだそうです。「こんなものも点数に変わります」と、箱の後ろの柱には実際のテトラパックの紙容器が貼られています。今後ベルマーク預金でお買いものをしたら、このスペースに購入した商品の写真を展示する計画もあるそうです。
保護者代表で「テトラパック回収ボックス」を制作した水書(みずがき)美保さんは、自分たちが一生懸命集めたベルマークがその後どうなっているのか「低学年の児童たちへ、分かりやすく教えてあげられるようなスペースにしたいと思います」と話していました。
旭町小学校ボランティア委員のみなさんの活躍は、ベルマーク運動にとどまりません。環境・美化ボランティアでは校内や六間川の花植え、広報ボランティでは学校だよりの作成をします。図書読み聞かせボランティアでは毎週、職員会議で先生たちが不在になる時間を有効活用し、保護者の方が読み聞かせを行っています。
取材の日に廊下に飾られていた七夕の笹は、教頭先生が調達し、ボランティア委員が飾り付けをした「共作」だそうです。学校内には一年中、ボランティア委員のみなさんから児童への温かい思いがあふれています。