300万点達成・奈良市立西大寺北小学校


(2015/01/28)印刷する

希望による参加員制で活動/児童主催のベルマーク大会で意識向上

 平城京跡の一角にある奈良市の市立西大寺北小学校(藤次啓順校長、609人)のベルマーク送票点数が約36年をかけて、累計で300万点を超えました。活動を希望する保護者たちが整理活動を展開。児童の運営委員会もベルマーク大会を実施して、活動に対する意識を高めています。保護者と児童たちの地道な活動が、大台達成の実を結びました。

作業場は畳式。座りながら和やかに

 同校では当初、「ベルマークサークル」として、保護者と地域の方々が一緒になって活動をしてきました。その後、PTAに引き継がれ、現在、希望登録による「参加員制度」になりました。

 ベルマーク運動に関心のある保護者から参加希望者を募り、自由に活動しようというものです。ベルマーク活動に登録している参加員は現在、110人。ベルマーク委員会のような組織ではありませんが、PTA役員(会計)のベルマーク担当である荻野麻希子さんと藤岡裕子さんの2人が代表役を務めています。

 整理作業日は年に6回。1年から6年の各学年の保護者たちが1回ずつ、担当しています。

 作業日は月の初め。この日に向けて、担当の保護者たちが、仕分けと点数計算の作業を行っています。

 室内は畳式。数グループに分かれて、談笑しながら楽しく作業を進めています。同じ学年の保護者ということもあり、貴重な情報交換やコミュニケーションの場になっています。

ベルマークを多く集めた3位までのクラスをポスターで公表しています

 点数が高いテトラパックやインクカートリッジの収集に力を入れており、職員室の廊下に専用の回収箱を常設しています。

 児童たちも協力し、「ベルマーク大会」を開催してきました。ベルマークを3枚持参したら、ゲームが1回できる仕組みです。サッカーボウリングや輪投げなど児童たちが大好きなゲームばかりで、児童たちは多くのベルマークを持参してくれます。

 さらに、校区内の人たちも協力的です。公民館やスーパー、中学校などが回収箱を置いて、ベルマークの回収を支援してくれています。

 発送は12月の年1回。荻野さんら2人の会計が務めています。これまでに、黒板ふきクリーナーや教材提示機、鉛筆削り、サッカーボール、ドッジボールなどを購入してきました。今後は、拡大複写機の購入が目標です。

 荻野会計と藤岡会計は「細やかな作業で、わずかな点数の積み重ね。気の遠くなる気持ちになることもありますが、子どもたちの笑顔を支えにして、頑張っていきたいです」と話しています。

 1975(昭和50)年の開校で、比較的に新しい学校です。「遷都1300年祭」が過ぎた今年度も、世界的規模の遺産である平常宮跡や神社仏閣を大切にする「世界遺産学習」に力を入れています。

 藤次校長は「子どもたちのために、多くの保護者の方々がお忙しい中、尽力していただいたおかげで、感謝申し上げます。大変な作業ですが、今後もよろしくお願いします」と話しています。

PTA役員のみなさん。藤岡裕子会計(前列中央左)と荻野麻希子会計(同右)を囲んで記念撮影

ベルマーク商品

Pinky FRESH

ベルマーク検収

今週の作業日:4/22~4/26
2/19までの受付分を作業中