400万点達成・奈良市立青和小学校
(2015/01/22)印刷する
全保護者が整理活動に参加/作業を簡素化、自治会も協力
閑静な住宅街にある奈良市の青和小学校(澤田猛校長、550人)のベルマーク送票点数が約48年をかけて、累計で400万点を超えました。PTA役員らを除く全保護者がベルマークの整理作業に参加することになっており、学校ぐるみで活動を展開しています。地元自治会も協力しており、作業を簡素化しながら大台到達の実を結びました。
ベルマーク運動を担当しているのは、PTA(上田純子会長)の環境整備委員会(鈴木真由美委員長、10人)。
同校では、「ベルマーク整理作業日」を年に6月と10月、1月の計3回、設定しています。この日に向けて、児童たちはベルマーク回収袋を自宅に持ち帰り、家族ぐるみで収集します。PTAの本部役員と学級代表、専門委員を除く全保護者は、「整理作業日」のいずれかに振り分けられます。
充てられた整理作業日は、作業が二部制に分かれています。第1部の午前9時から同55分までは、児童たちが回収したベルマークの仕分け作業。2部の同10時から同55分までは、整理と点数計算。奇数学年と偶数学年で2部に分かれます。
委員たちは、作業の簡素化を図るため、ベルマーク財団主催の運動説明会にも出席して研究しています。ベルマークの細かな切り抜きやセロテープによるベルマークの貼り付け作業などを今年度から省略。作業負担の軽減を進め、委員たちで最後に実施するダブルチェックや発送の時間にも余裕が生まれました。指定された日に参加できない保護者には、別の作業日に参加してもらうようにしています。
また、地域との連携を図るため、地元スーパー3店にベルマーク回収箱を設置してもらっています。今年度から自治会にも協力を要請。回覧板にベルマーク運動への協力を呼びかけるチラシを配布して、地元住民からベルマークの寄贈を募っています。
これらの改善と協力により、ベルマークの集票も地道に伸びています。
これまでに、黒板ふきクリーナーやCDラジカセ、ドッジボール、ノーパンク一輪車、児童図書類、運動会用大玉などを購入。昨年度は、熱中症対策に使えるセーフティーテント(18万2875円)を買いました。
上田会長と鈴木委員長、尾崎真奈美副委員長は「学校ができたばかりの翌年にベルマーク運動に取り組んだ初代の役員に感謝したいです。長年にわたる先輩たちの努力の賜物。保護者のみなさんの貴重なコミュニケーションの場にもなっています。今後も子どもたちの笑顔を支えに頑張っていきたいです」と話しています。
同校は、近鉄学園前駅から北に約1・3キロ離れた閑静な住宅街にあります。近くには、手塚山大学などもあります。
1970(昭和45)年に開校。「あいさつがこだまする学校」などの学校像をめざし、登下校のあいさつ運動に力を入れています。澤田校長は「学校を大切に支援していくという歴史が今回の大台につながり、感謝申し上げたいです。地道な作業の継続が子どもたちの日頃の教育活動に役立っています」と話しています。