600万点達成・安城市立錦町小学校
(2015/01/14)印刷する
毎月1日は「ベルマークの日」/児童会とPTAが両輪で活動/2年間、大震災被災校へ支援
「車の街」として知られる愛知県安城市の市立錦町小学校(鳥居和男校長、602人)のベルマーク送票点数が、累計で600万点を超えました。約38年をかけての達成で、県内で12番目です。児童会とPTAの委員たちが両輪となって、地道な活動を続け、大台到達の実を結びました。
ベルマーク運動を担当しているのは、児童会のベルマーク委員会(牧優那委員長、15人)と、PTAの厚生委員会(浅井紀子委員長、8人)。
同校では、毎月1日の日を「ベルマークの日」と定めています。
5、6年生で編成されたベルマーク委員会では、この日に向けて、ベルマーク運動への協力を校内で呼びかけ、ベルマークの回収袋を全児童に配布します。児童たちは自宅に持ち帰り、ベルマークを収集して学校に持ち寄ります。
ベルマーク委員たちは各クラスを回り、ベルマークを回収します。
ベルマーク委員会では、「委員会活動日」や授業の合間を利用して、ベルマークの仕分けまでやります。
委員長を中心に、ベルマークを1枚ずつハサミで切り抜き、指定された企業別の箱に入れていきます。
子どもたちにとってはなかなか集中力のいる作業ですが、「PTAの負担を少しでも減らそう」と頑張っています。
牧委員長は、「委員長は、みんなのためになるので立候補しました。はさみでマークを切りすぎると使えなくなり、ごみになってしまうので、気をつけています。学校のために、困っている人たちのために、みんなで協力して集めていくのはとても楽しいです」と話しています。
児童たちで仕分けされたベルマークは、厚生委員会にバトンタッチされます。
活動日は毎月第3火曜日です。厚生委員たちは、仕事場の図書館準備室に集まります。子どもたちが企業別に仕分けしてくれたベルマークを点数別に精査し、点数計算してまとめていきます。
発送は年に3回。東日本大震災以来2年間は、被災校支援としてベルマーク預金を寄贈してきました。
浅井委員長らは「多くの保護者の方々や子どもたちの努力の積み重ねです。今回の感謝状を励みにして、今後も頑張っていきたいです」と話しています。
地域の方たちも協力的です。地元の大型店スーパーに回収箱を置いてもらっているほか、商店街の人や校区内の方々が寄贈してくれています。
同市では、2012(平成24)年度に市制施行60周年を迎え、翌年度には童話作家で知られる新美南吉生誕100年を迎え、様々な街づくりに取り組んでいます。
同校はJR安城駅から南に約1キロ離れた静かな住宅街にあります。ふれあいコンサートや音楽会など意欲的な活動を実践しています。
鳥居校長は小学生の頃には、ベルマークを一生懸命に集めた世代。パソコンに精通しており、「校長室だより」を作成。イラストを使ったりして、ベルマーク運動の仕組みや意義、役割などについて、教職員やPTA役員らにわかりやすく紹介しています。
「友だちと競ってベルマークを集めましたね。ベルマーク運動は、自分たちのためではなく、世界中の子どもたちの教育環境を整える運動であることも子どもたちに繰り返して伝えていきたいです」と話しています。