600万点達成・福井県福井市麻生津小学校


(2014/12/04)印刷する

年3回昼夜2部制導入・「ベルマークの日」毎月1回設定
自宅で分担集計・地域も協力

娘と一緒にベルマークを仕分けするお父さん

 福井市の麻生津(あそうづ)小学校(石井喜和校長、426人)のベルマーク送票点数が、1961(昭和36)年の運動参加から約52年間の累計で、600万点を突破しました。県内で13番目の成績。年3回昼夜2部制を導入して、活動を効率化。夏休みには、PTA委員たちが自宅で分担集計しながら地道な運動を展開し、実を結びました。

 同校のベルマーク運動を担当しているのは、PTA厚生委員会(漆崎泰仙委員長、34人)。

 毎月1回、「ベルマークの日」を設定。各家庭で集めたベルマークを回収袋に入れて、児童たちが学校に持参します。

 集められたベルマークは、各クラスの児童の代表に託され、厚生委員会の活動場所である会議室の回収箱へ。

 厚生委員会は以前には、年数回の仕分け作業をしていましたが、保護者の負担を軽減するため、年3回の活動に限定。共働きの家庭も多いため、「昼夜2部制」を導入しています。

年季の入ったベルマーク仕分けケース

 昼の部は午前10時から正午まで。夜の部は午後7時から同9時まで。委員の家庭の事情によって、昼夜のどちらかの部を選択してもらっています。

 活動日の7月と11月は、ベルマークを収集。夏休み前に、仕分けされたベルマークを各委員に持って帰ってもらい、夏休みに自宅で各自、分担集計。集計表に点数を記入して、夏休み後に子供に託して回収されます。

 10月には、委員長ら役員3人が、集計されたベルマークをまとめ、発送しています。

 2回目の作業日。夜の部には、親子3組が参加しました。いずれも父親。仕事を終えて駆けつけました。ある父親は「親子でベルマークの仕分け作業ができて楽しい思い出になりました。学校のためになれば、仕事の疲れも忘れますね」と話していました。

 3回目の最後の活動日は、来年1月。インクカートリッジの仕分けと箱詰めをする予定。

 地域も協力的です。校区内の郵便局やスーパーがベルマーク回収箱を置いて協力。会社や商店などがベルマークを寄贈してくれています。

校区内の企業から寄贈された3321・1点のベルマーク

 同校は、JR福井駅から南約8キロ離れた住宅街にあり、福井市の南の玄関口にもなっています。縄文時代から人が住み始めたとされ、古来、北陸街道の宿場町として栄えた歴史的な街でもあります。

 同校の卒業生である漆崎委員長は、小学生の頃にベルマークを一生懸命に集めた一人。「親に託したベルマークを大人になった今、委員長として、子どもたちからベルマークを託され、仕分けて発送していることにうれしさがこみあげます。三世代にわたる地道な活動。地域のつながりが深く、ベルマーク運動が浸透しており、これからも地道に活動を続けていきたい」と話しています。

 同校は、1873(明治6)年の創立。校歌は、有名な作曲家である山田耕筰の作曲で、歴史的な地名が歌われています。

 小学校時代にクラス対抗でベルマークを競い合うように集めた経験を持つ石井校長は「ベルマークの大台達成は、この学校の歴史の証の一つ。地域の子どもは、地域で育てるという意気込みを感じます。感謝の気持ちを忘れず、ベルマークで購入した物を大切にすることを教えていきたい。次世代につなげていくことが私の役目です」と話しています。

厚生委員たちで記念撮影。感謝状を持つ漆崎泰仙委員長(前列中央)

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