600万点達成・滋賀県大津市立堅田小学校


(2014/12/04)印刷する

PTAと児童会が両輪で活動・「ベルマークの日」設定
辞典カバーも仕分けケースに活用・琵琶湖望む学校

和やかに談笑しながら仕分け作業をする委員たち

 琵琶湖を望む大津市の市立堅田小学校(中村克己校長、834人)のベルマーク送票点数が、累計で600万点を超えました。約53年をかけての達成で、県内で5番目の大台到達となりました。

 同校では、児童会「ベルマーク委員会」(30人)と、PTA「保健厚生委員会」(馬場貢仁子委員長、18人)が、両輪となって活動しています。

 毎月1日を「ベルマークの日」に設定。5、6年生で構成されるベルマーク委員会の児童たちが、各クラスで集められたベルマークを回収します。

 毎月1回、委員会活動の時間を利用して、作業室で児童たちがベルマークを切り分けています。ほとんどの学校の児童会では、ベルマークの回収までの作業が多く、ハサミを使ってベルマークを切り分けている学校は負担が大きいため、少ないのが現状です。担当教諭は「子どもたちが保護者の方たちと一体感をもって、ベルマーク運動に取り組む意義は大きいです」と話しています。

国語辞典や漢字辞典のカバーケースを仕分けに活用

 児童たちが切り取ってくれたベルマークは、各学年のPTA学級委員で編成された保健厚生委員会にバトンタッチされます。

 毎月第2水曜日が活動日。作業室に午前10時頃に集合します。委員たちが思い思いに座り、机の上に置かれたベルマークを企業別に仕分けをします。仕分けケースは、学校で使用された国語辞典や漢和字典のカバー46個を活用。カバーは丈夫で、長年にわたり修復しながら使用しています。

 委員たちはいつも、仕分け作業をしながら、子どものことや学校活動、そして世間話などの会話に花が咲きます。

 作業日に都合がつかなかった委員たちには、「宿題」として、自宅での仕分け作業が与えられています。

 同校の卒業生で、ベルマークを集めた経験のある馬場委員長は、「600万点の中に自分が小学生の頃に集めたベルマークも含まれていることを考えると、感慨深いです。多くの先輩たちの努力の積み重ねです。歴史ある恵まれた環境にある委員たちと今後も700万点を目指して頑張っていきたいですね」と話しています。

市販のお弁当ケースも仕分けに活躍

 地域の人たちも協力的です。スーパーや市民センターに回収箱を設置してもらい、多くのベルマークを回収してくれています。

 これまでに、ベルマーク預金で購入したものは、ラジカセや一輪車、デジタルカメラ、DVDラジカセなど。

 同校は、JR湖西線堅田駅から南約1㌔、琵琶湖南部をまたぐ琵琶湖大橋から南約1・5㌔離れた琵琶湖西沿いの住宅街にあります。

 創立は1872(明治5)年で、歴史のある学校です。昭和5年制定の校歌にも、「幾多の船を浮かべつつ通路絶えぬ琵琶の湖」と記され、往時の琵琶湖の栄華を讃えています。

 校訓は「敬愛・協力」。教育目標は、「目標に向かって笑顔でチャレンジ」です。

 「たてわり活動」に力を入れ、全校を5色の集団に分け、運動会などの学校行事や集会、遊びの時間を設けています。

 同校の卒業生である中村校長は、「ベルマークは捨ててしまえば、ただのゴミですが、収集すれば、自分たちの学校の設備を良くするだけでなく、恵まれない子どもたちのために社会貢献もできます。ベルマークの活動を通じて、子どもたちや保護者の方たちの絆を深めることができます。過去にさかのぼる多くの保護者の方たちや子どもたちの努力の賜物。深く感謝したい」と話しています。

保健厚生委員会のみなさん。馬場貢仁子委員長(前列中央)を囲んで記念撮影

ベルマーク商品

こどもがよろこぶ・かるい学習帳B5こくご15行リーダー入り

ベルマーク検収

今週の作業日:5/13~5/17
2/26までの受付分を作業中