1000万点達成・静岡県浜松市西区 中野学園オイスカ高校


(2014/12/04)印刷する

県内で初めての大台達成・4年連続年間全国1位
留学生も活躍・「子どもの森」の友愛援助

ベルマーク財団からの感謝状を持つ寺田良太郎校長(前列右)と村山創崇委員長(同左)を囲んで、奉仕活動委員会の役員らと記念撮影

 静岡県浜松市西区の中野学園オイスカ高校(寺田良太郎校長、292人)のベルマーク送票点数が、1971(昭和46)年の運動参加から約43年間の累計で1000万点になりました。県内で初めての大台到達で、4年連続全国1位の成績を更新中です。留学生も運動に参加しており、東南アジアを中心とした植林活動「子供の森」計画への貢献を目標に、活発な活動を展開しています。

 同校の最近5年の送票点数は計493万2074点(年平均98万2074点)にのぼります。4年連続で、年間送票点数が全国1位を記録しました。数年前から、年間集票点数の目標を100万点に設定しており、集票を確実に伸ばしています。

 同校のベルマーク運動が大きく飛躍したきっかけは、設立母体である「国際NGOオイスカ・インターナショナル」が推進する「途上国に緑を植える『子供の森』計画」の事業が2002(平成14)年に、ベルマーク友愛援助の指定対象になったことから。

 ベルマーク運動は当初、学校の必要備品を購入するために展開する程度で、低調でした。

 しかし、「子どもの森」計画が友愛援助の指定を受けて以来、活動は大きく変貌しました。生徒会が奉仕活動委員会をすぐに発足させ、「子どもの森」計画支援のためのベルマーク運動を全国のグループや会社、個人呼びかけて全力で取り組んできました。

 「子どもの森」計画にベルマーク運動の成果が充てられる一方、東日本大震災を受け、11年度からは「子供の森」と大震災緊急援助にそれぞれ50万円、計100万円を寄付しています。

ベルマークの仕分けをする奉仕活動委員会の委員たち。 仕分けには、バサンド・パリヤット君(右端)ら留学生3人も活躍

 運動の中核となっているのは、生徒会奉仕活動委員会(18人)。

 委員長は任期半年で、前期が3年生、後期は2年生が務めています。

 ベルマークは、各教室に回収袋を置き、常時回収しています。全国に広がるオイスカの全国各地の組織や、地域の方たちからの協力が大きな支えになっています。

 集まったベルマークの仕分けや集計は、奉仕活動委員が取り組むほか、学園祭などで、一般生徒や職員、地域の人たちの協力も得ています。

 保護者会も年3回の奉仕活動のうち、今年も2回、ベルマークの仕分けに協力してくれました。

 とくに、今年度の奉仕活動委員会には、留学生3人が参加してくれました。

 昨春にインドから留学したバザンド・パリヤット君(3年)は、「学校のため、社会のため、お役に立ちたかった。社会貢献を身の回りから実践できる運動は、素晴らしい」と話し、国際的なビジネスマンを目指します。

使い古した封筒も仕分け袋には大切

 委員長の村山創崇君(2年)は、「みんなの協力のおかげ。次は、2000万点を目指していきたい」と意気込みを話しています。

 同校は浜名湖の東湖畔にあり、緑に包まれた環境の中にあります。

 「自然の恩恵に感謝し、国際社会に貢献できる心豊かな日本人を育成する」ことを教育目標に、海外からも多数の留学生を受け入れています。2年生での海外研修旅行(インドネシアとフィリピンの2コース)など豊富な国際交流を実践しています。

 また、茶摘みや田植え、稲刈り、林業などの自然学習に力を入れています。

 寺田校長は「まさに、先人の方たちの功績のおかげです。ベルマーク運動は、本校の伝統行事の一つになっており、支援してくれる人たちを全国で多く育んできた結果です。社会貢献は学校の校訓であり、感謝の気持ちを忘れず、ベルマーク運動に取り組んでいきたい」と話しています。

ベルマーク商品

プチポテトコンソメ味

ベルマーク検収

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