600万点達成・神奈川県横須賀市立明浜(あけはま)小学校
(2014/11/17)印刷する
テトラパック社製紙容器回収で集票点数伸ばす
神奈川県横須賀市の市立明浜小学校(桐生晃次校長、746人)が、1962年からの累計で600万点の大台を突破しました。
ベルマーク運動は、PTA保健厚生委員(松浦富江委員長、26人)が支えています。
各教室にベルマークとインクカートリッジの回収箱が置いてあり、子どもたちはいつでも入れることができます。委員たちはそれを毎月第二木曜日の活動日、二時限目が終わった休み時間に回収します。集まったベルマークは、さっそくPTA会議室で仕分けします。紙製の卵トレーを利用した仕分けケースを机に置き、学年ごとに分かれて作業をします。活動日が毎月あることと、毎回20人ほどのメンバーが集まることで、午前10時から始めた活動は11時には終わります。
仕分けが終わったマークは、いったん企業ごとの引き出しに保管します。点数の集計は年に3回、委員が自宅に持ち帰って行います。送票も年に3回。ベルマーク担当の先生に送ってもらいます。
同小の集票点数を大きく伸ばすきっかけとなったのが、テトラパック社製紙容器の回収でした。紙容器回収を始めたのは2011年、日本テトラパックが協賛会社になってすぐのことでした。しかし、最初からうまくいったわけではありません。多くの学校がそうであったように、匂いや衛生面の問題があり、学校の協力が得られなかったのです。
そのとき中心となって行動を起こしたのは、現PTA副会長の御沓(みくつ)茜さんを中心としたPTAメンバーでした。校門に立ち、児童が家庭から持ってきた紙容器を受け取りました。学校が心配した通り、汚れているものがありました。御沓さんらはそれを、一つ一つきれいに洗いました。また、他社製品のものも多くありました。それは、「ベル便り」で呼びかけ、周知を図りました。
徐々に努力が実り、汚れているもの、他社製品のものが減っていきました。学校の許可も出て、給食の牛乳パックを集めるようになると飛躍的に点数が伸びました。今では校内2カ所に置かれた回収箱に、きれいにまとめられた紙容器がたくさん集まるようになりました。
同小はこれまでにベルマーク預金で壁掛け扇風機や赤外線オイルヒーターを購入しました。松浦委員長は「2011年度以来お買い物をしていないので、学校と相談して品物を決め、今年度の委員たちが活動を実感できるように、3月までに届くように注文したい」と話していました。
明浜小では11月29日、児童や保護者、地域の方との交流を図る「はっPまつり」があります。各委員が店を出したり、先生方が蒸しパンを振る舞ったりします。保健厚生委員は、ベルマーク3枚かテトラパック社製紙容器1枚で輪投げをしてもらう予定です。入った回数によって景品を出すそうで、子どもたちもこのまつりを楽しみにしているようです。