1800万点達成・豊橋市の岩崎学園


(2014/11/11)印刷する

47年間で達成、愛知県内で初/全国2位の大台
学園支え続けて31年 ボランティアグループ「若草会」

作業には、欠かせない拡大鏡と虫メガネ

 愛知県豊橋市の社会福祉法人「岩崎学園」(松下直弘園長、56人)のベルマーク送票点数が、1966(昭和41)年の運動参加から約47年間の累計で、1800万点を突破しました。県内では初めて。全国でも2位の大台到達です。知的障害のある子どもたちのために、ベルマークの収集や整理活動をする多くの学校やグループが支援。その一つであるボランティアグループ「若草会」の活動を拝見しました。

 若草会は、1983(昭和58)年4月に地元のNTT退職者で結成。以来31年間、新会員を加えながら、「細くても長く」をモットーに、福祉型障害児入所施設である「岩崎学園」で、仕分けなどの整理活動をしています。

 現在の会員は、5代目会長の中川正憲さんら5班26人。分担しながら、毎月1回の作業をしています。

 日当たりの良い園舎2階の作業室。

 みんな気の知れた仲間たち。平均年齢は70代半ば。「若草会」と記された作業用エプロンをおそろいでかけ、世間話から職場仲間の消息まで会話が弾みます。

ベルマークで購入したピンスポットライト(手前)と照明・音響器具類、グランドピアノがそろう

 最近、目が遠くなったため、虫メガネや拡大鏡を使うようになりましたが、仕分け作業の手は休みません。

 「地道な作業ですが、ここに来るのが楽しみ。子どもたちのためのみならず、自分たちの健康のためにも、意義ある活動です。多くの先輩たちの意志を引き継ぎながら、今後も息長く、活動を続けたいですね」。NTTで業務畑を長く勤めた中川会長は笑顔で話してくれました。

ベルマークで購入したグランドピアノを弾く安藤淳二・副園長

 会員たちは、ボランティアグループや市民、小中学校などから届くベルマークを整理。企業別に仕分けながら、丁寧に分別。集計作業にあたる学園担当職員にバトンタッチしています。

 同施設は、1953(昭和28)年に開設。昨年に創立60周年を迎えました。

 ベルマーク預金では、これまでに、グランドピアノや舞台照明器具、放送器具類などを購入。園内のアリーナで地元の人たちを招待しながら、芸能祭などを披露しています。

 「ベルマークの力に感謝したい。これほどの音響や照明の設備が整った施設は県下に、あまりないでしょうね」と、職員たちは胸を張っています。

仕分け作業に集まった会員たち。感謝状を披露する中川正憲会長=いずれも愛知県豊橋市の岩崎学園で

 松下園長は「多くの方たちの地道な支援にお礼を申し上げたい。福祉の理念と人とのつながりの大切さ。ベルマークを通じて教えていただきました。若草会などの支援者の方々のご恩を忘れず、今後も子どもたちのための学園づくりに努力していきたい」と話しています。

ベルマーク商品

LEDミニカラーライト

ベルマーク検収

今週の作業日:5/13~5/17
2/26までの受付分を作業中