500万点達成校・横浜市立東中田小学校


(2014/11/06)印刷する

専門委8人、一般保護者の応援を得て集計作業
整理ケースは、ジップつき袋に整理袋を入れて

 PTA委員会が1968(昭和43)年から取り組んできた、横浜市立東中田小学校(芝フク代校長、595人)のベルマーク活動が累計で500万点を超えました。46年をかけての達成で、神奈川県では60番目の成績です。

二手に分かれ、箱詰めと仕分けに取り組む保健委員たち

 学校は、横浜市の西南部に位置する泉区(人口約15万人)にあります。なだらかな丘陵地という地形が多くあり、緑地や農地が残ります。学校周辺にも花を栽培する園芸ハウスや、野菜を作る畑がみられます。

 ベルマーク活動は、PTA保健委員会=柳沢一子(やなぎさわ・かずこ)委員長、8人=が、「スタッフ」と呼ばれる一般保護者の応援を得て、取り組んでいます。

 PTA(家庭数487)には六つの専門委員会があり、2014年度は合計60人の委員を各クラスから3人ずつ募り、6委員会に振り分けます。一方、PTA本部役員・各委員以外の保護者全員は、6委員会が所管する運動会支援、校内美化など30項目の活動のお手伝いをする約束があり、年度初めに「スタッフ登録」をします。保健委員会には45人が配属され、ベルマークの仕分け、集計作業に当たります。

 マークは7月と12月に収集します(2学期制です)。

併用される6年生まで使用の封筒(上)と、書き改める方式の封筒

 これに先立ち、前期は5月、後期は10月に収集封筒の準備にかかります。封筒は2種類あります。一つは6年間使ってもらうもの(12年度から使用)。もう一つは毎年、学年、クラスを書き改めるタイプのもの。児童氏名欄の鉛筆書き箇所を消しゴムで消し、新しい学年、クラスを記入します。

 封筒は6月、11月、担任を通じて、各家庭へ配布されます。それぞれ7日間の回収期間を設け、クラスごとにまとめてもらいます。最終日から2日後を目途に委員全員が集まり、手分けして23クラスから封筒を回収し(後期からは職員室に箱を置いて集約することに変更)、ビニール袋にまとめます。封筒未提出の家庭には、担任を通じて、1週間以内の提出をお願いします。後期の封筒配布に備えての措置です。

 全児童の封筒が整ったところで、委員会が招集され、回収したマークの協賛会社別仕分けに取り組みます。仕分けケースは、リンゴの空パックの利用です。全員、お昼持参で、午前9時半から午後2時ごろまで、作業にあたります。

 前期集計作業は7月1日に行われました。保健委員8人は作業準備を整えた後、スタッフの人たちを待ちます。午前9時45分、筆記用具、電卓、はさみ持参で、スタッフの人たちが集まります。協賛会社ごとに仕分けられたマークを切りそろえながら点数別に分け、10枚つづりにまとめます。スタッフの中には、作業経験者が何人かいらして、「率先して作業に当たってくださり、不案内な人には声をかけてくださったりしてくれます。心強い存在で、感謝しています」と委員長、柳沢さん。

感謝状を持つ保健委員長の柳沢一子さんと、委員(一人が所用のため欠席)

 まとめたマークを入れる協賛会社別整理ケースは、ジップつきの透明ビニール袋です。袋に、それぞれ協賛会社の整理袋を入れて利用します。袋にベルマーク番号が書かれていますと、その袋を探さなくてはなりませんが、その手間が省かれます。枚数の多い企業は、複数枚、作ります。

 まとめ終わると、整理袋を抜き出して、点数ごとに枚数と点数計、合計を記入し、整理袋を完成させます。スタッフの人たちは正午前までには解散となります。その後は保健委員のみで、処理しきれなかった整理袋を完成させ、送り状を作成して郵便局からベルマーク教育助成財団へ送票します。

ビニール袋に整理袋を入れて、協賛会社別整理ケースに

 10月28日、後期のマーク収集準備のため、委員会が招集されました。収集期間(11月4日~10日)のお知らせ、協力のお願いなどを記載したベルマーク通信の印刷、収集封筒の確認を行い、続いて使用済みインクカートリッジの箱詰め、横浜市立中田中学校から寄贈を受けたマークの仕分けに取り組みました。中田中学校は、卒業生の多くが進学してくる東中田小学校と中田小学校の2校に、集めたマークを分配してくれています。

 使用済みインクカートリッジと、紙容器は昇降口3カ所に専用箱を置き、通年で回収しています。担当に2人の委員を決め、随時、見回ってはPTA会議室に運び入れます。また、学校近隣のスーパーなど3カ所にベルマーク回収箱を置かせてもらい、こちらは別の担当委員が回収しています。

 委員会はこの後、11月12日に封筒回収、28日に仕分けを行う予定です。後期の送票は、13年度までは新年1月でしたが、今年度は12月に繰り上げることにしました。というのは、ここ数年、インフルエンザが発生してはスタッフさんが10人くらい欠席という事態が続いたため、様子をみようとなったのです。前期と同じスタッフ45人の応援を得て、12月2日、集計と送票作業に取り組みます。

 委員長の柳沢さんは、500万点達成について「1点、1点という数字を46年かけて積み重ねてきた結果ですね。学校、保護者、地域の方たちの協力のたまもの。たまたま役員をしている時に接することができ、望外の喜びです。集めて、欲しい物品が購入でき、また、それを通じて社会貢献もできる、とても素晴らしい運動です。できることなら、子どもたちにこそ運動の仕組みを知ってほしいと思います。自主的に取り組むことで、より関心も深まることでしょうから。提案してみたいです」と話していました。

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