500万点達成校・広島市立川内小学校


(2014/07/10)印刷する

広島菜の産地、今年度からベルマーク委員大幅増

 広島市北部にある安佐南区の川内地区は「高菜」「野沢菜」と並んで三大漬け菜として知られる「広島菜」の大産地です。広島駅からJR可部線の列車に揺られて約20分。ベルマーク500万点を達成した市立川内小学校(阪田福三校長、1035人)を訪ねました。

集計作業に集まったPTAベルマーク委員

 台風が近づき、汗が噴き出るほど蒸し暑い7月8日、体育館2階にある和室にPTA約40人が集まり、マークの集計作業に取り掛かりました。同校では毎月初めに児童全員に回収袋を配り10日後にマークを集めます。集まったマークはPTAベルマーク委員48人が持ち帰りきれいに切り揃え、月に1回の集計日に持ち寄って会社や点数ごとに整理していきます。

毎月1回の整理作業に取り組むPTA

 実は昨年度までベルマーク担当の委員は6人しかいませんでした。今年度を迎えるにあたり、PTA委員の態勢を見直そうということになり、ベルマーク委員は大幅増となりました。昨年度の役員、森志奈子さんは「ベルマーク委員の負担を軽減してスムーズに作業ができるようにして頂きました」と言います。

 ベルマークの盛んな同校では3年ほど前までは、学年別に回収点数を競い合う「学年対抗戦」を取り入れていました。しかしPTAから「過剰になるのでは」という声もあり、取りやめました。児童からは「対抗戦は楽しかった」という声もありましたが、「回収数が少ない児童の立場も考えよう」と委員で話し合ったそうです。それまで年間10~15万点集まっていましたが、対抗戦を止めても回収点数はそんなに変わっていないといいます。

ベルマークで購入した扇風機

 集まったベルマークで一昨年、扇風機56台を購入し、ほぼすべての教室に備え付けました。同校の校舎は築約40年と古く冷房設備がありませんでした。2年後には耐震化工事に伴い、クーラーの設置が予定されていますが、それまで児童は夏場には汗だくになっていたそうです。今年度のベルマークリーダーの一人、柴田智子さんは「子どもたちにとっては待ちに待った扇風機でした」と言います。

 川内地区はかつて広島菜の畑が広がっていましたが、最近はベッドタウン化に伴い、どんどん宅地化されています。同校では地元の産品を学ぼうと毎年、3、4年生が地元JAの指導で広島菜づくりに取り組んでいます。12月に学校の畑に種をまき、約1か月後に収穫した後、塩で荒漬けし、再度、冷水で洗って漬け込みます。そうして作った広島菜は自宅で食べたり、近所や親せきに配ったりしています。

 こうした地域との交流も盛んで、ベルマークの収集も地元のスーパーや薬局、元PTAらが協力してくれています。阪田校長は「地域の協力がなくては、学校の運営やベルマーク運動は成り立ちません」と話しています。できれば冬に再度、訪問し、児童が作った広島菜のシャキっとした食感を味わいたいものです。

ベルマーク商品

ソプラノリコーダー 702BW(G) / 703BW(E)

ベルマーク検収

今週の作業日:5/13~5/17
2/26までの受付分を作業中