400万点達成校・さいたま市立春岡小学校


(2014/07/10)印刷する

学校菜園用の小型耕運機購入の目標掲げ
学期ごと、授業参観日に集まり活動

 いま、「学校菜園で使う小型耕運機の購入」を目標に掲げて取り組む、さいたま市立春岡小学校(渡辺朋久校長、1072人)のベルマーク活動が、累計で400万点を超えました。埼玉県では68番目の400万点達成校です。

広い理科室で学年ごとに分かれての仕分け作業

 耕運機は、これまでは在校生保護者の協力を得ていましたが、そのお子さんも卒業となり、「いつまでもご厚意に甘えていられない。菜園だけでなく、砂場の砂を撹拌(かくはん)させるのにも利用できる」として、購入の話が持ち上がりました。

 学校は、さいたま市 北東部の見沼区(旧大宮市東部)にあります。さいたま市は10区で構成されていますが、見沼区の人口は2番目に多い約16万人です。中央部の大谷地区に1961(昭和36)年、県営団地が造成されたのを機に、一帯の宅地化が進み、首都圏のベッドタウンとなっています。

感謝状を囲む、前列左から副部長の吉田典子さん、部長の山口千恵子さん、後列左から副部長の加藤麻恵さん、書記の山本桃子さん

 ベルマーク活動は、PTA(家庭数842)のリサイクル推進部(山口千恵子部長、32人)が担っています。各クラスから1人ずつ選ばれた保護者での構成です。ベルマークのほか、さいたま市のアルミ缶回収協力(月1回)、12月に開かれる学校バザー協力、不要となった上履き回収も担当します。この上履き回収は、毎週末、子どもたちは自分の上履きを持ち帰って洗い、月曜日に持参するのですが、「忘れた」という児童もいます。その子らに貸し出すために、不要となった上履きの提供を求め、回収するのです。

 マークは、全32教室に収集箱を置き、通年で回収しています。ショウワノートさんからいただいた集票箱を置いていましたが、破損が目立つようになったため、交換を考えていた時、6月のベルマーク運動の説明会会場でキョクトウ・アソシエイツさんの回収箱配布があり、事情を説明して頂戴しました。

 集まったマークを学期ごと年3回、授業参観日に集まって整理します。2014年度の授業参観は、7月4日に低学年(1・2年生)、12月5日は中学年(3・4年生)、2月24日は高学年(5・6年生)という日程です。参観日に作業―の狙いは、仕事を持つ保護者もいることから、学校に集まる回数を減らしたいこと、欠席を少なくしたいことにあります。

 部員は朝9時に登校、まず、担当クラスから収集箱を回収して、理科室に集まります。連絡事項の伝達や打ち合わせを行った後、ベルマーク整理にかかります。

 黒板に、引き継ぎを受けた「仕分け作業の進め方」「整理袋の記入について」の説明が張られ、学年ごとに分かれての作業です。協賛会社別に空パックを用意して仕分けるグループ、ランダムにテーブルいっぱいに広げるグループ、仕分け方もさまざまです。「私も含め、全員が初めての人ばかりなので、どう進めたら良いのか分かりません。好きなように進めてください、としかお伝えできないので」と部長の山口さんは話します。

使用されてきた集票箱と、更新される回収箱

 仕分けたら、点数別に10枚つづりを作ります。厚紙のマークはテープ止めに、フィルム様マークはホチキス止めにし、整理ケースに入れてゆきます。ケースは18×26×深さ8センチの、イチゴパックの利用です。テーブルに残った端数は、別のケースに集め、出来るものは10枚つづりにします。

 協賛会社別の点数集計に、14年度は集計用紙を新調しました。短冊形で、一番上にベルマーク番号をつけ、12種類の点数が書き込めるようにしています。これをもとに、整理袋を完成させます。

 作業は整理袋が全部、作り終えたところで終了となりますが、正午近くなっても終わらない場合は、授業参観のある学年のみ切り上げとなります。午後1時45分からの参観の前に、昼食の時間をという配慮です。

 ベルマーク教育助成財団への送票作業は、全作業終了後、部長と2人の副部長が送り状を作成します。

 保護者への「協力のお願い」は、学期ごとに発行します。PTAの共有パソコンに、これまでの資料が保存されていて、これを下敷きに、ベルマーク教育助成財団ホームページからダウンロードしたイラストをあしらうなどして、作り変えています。また、授業参観日の懇談会で、直接、協力を呼びかけています。

ベルマーク番号が印刷された集計用紙

 使用済みインクカートリッジは、児童・保護者には昇降口1カ所に回収箱を置き、集めます。学外では、公民館に回収箱を置かせてもらい、地域の方たちの協力をいただいています。集まり具合をみて学期ごとの送票作業日にメーカー送りします。紙製容器は、まだ着手していません。

 作業の進行を確認しながら、部長の山口さんは「45年をかけての400万点達成と聞いて、すごいなあと驚きました。児童数も多いので、集めることができたのでしょうか。携わってみて、最初だからかもしれませんが、テンヤワンヤです。でも、とにかく、耕運機が購入できるよう、頑張るのみです」と話していました。

ベルマーク商品

エンリッチ塩Caプラス350g

ベルマーク検収

今週の作業日:5/13~5/17
2/26までの受付分を作業中