500万点達成校・千葉県市川市立大柏小学校


(2014/07/07)印刷する

22委員が家庭で仕分けて、点数別に台紙張り
最初の送票作業は、前年度の旧正副委員長が立ち会って指導

 千葉県の市川市立大柏小学校(吉田博志校長、692人)のベルマーク活動が、500万点を超えました。PTAによる取り組みは1972(昭和47)年から始まり、以来、42年をかけての達成となりました。1110団体が参加する千葉県で29番目の成績です。

台紙に張られたマークを確認しながらの集計作業

 市川市は、千葉県の北西部にある人口約47万人の街です。一級河川の旧江戸川と江戸川の向こう側は東京都です。都心から20キロ圏内のベッドタウンとして発展してきています。

 秋の味覚の一つ、ナシが特産品です。江戸時代に栽培が始められたという市川のナシは年間約7500トンを産出、ナシ生産日本一の千葉県を支えています。

点数別マークを張る台紙

 市川市の北東部にある大柏小の付近もナシ畑が点在していて、毎年、3年生児童は郷土を知る勉強の一環として、農家の協力を得て、授粉、摘果、袋かけ、収穫作業などの体験学習に取り組んでいます。

 ベルマーク活動は、PTA(546家庭)の総務委員会(福島かおる委員長、68人)のベルマーク担当(2014年度は22人)で取り組まれています。

 総務委員会には集金担当と、ベルマーク担当の2つの職掌があります。普通学級(全校21クラス)は集金担当に2人、ベルマーク担当に1人の計3人ずつを、また、特別支援学級は各1名ずつの2人を選出します。選ばれた65人の新委員は、委員長と2人の副委員長を、普通学級選出委員の中から選びます。正副委員長は、委員会統括専任ですので、クラス担当委員は実質、欠員となります。このため、正副委員長が出たクラスは、新委員を追加選出して欠員を埋めます。

 マークを集める封筒は、作成からを学校側にお願いしています。収集は5月から。各月の第1水曜日に封筒を配布し、翌日に回収します。担任には、クラス分を取りまとめ、これをクラスのベルマーク担当委員のお子さんに託してもらいます。収集は2月までの年9回で、4月、8月、3月はお休みです。

感謝状を囲む新旧正副委員長。前列左から13年度委員長の杉浦かおるさん、14年度委員長の福島かおるさん。後列左から13年度副委員長の花岡奈美さん、小堤悦子さん、14年度副委員長の榎本麗子さん、百合紀子さん

 委員は自宅で、不ぞろいなマークを切りそろえながら、協賛会社別に仕分け、さらに点数別にマークを「台紙」に、テープで張り付けます。「台紙」は10枚つづり用の紙で、A4サイズの紙に2列5行のマス目をつくり、7枚とれるよう印刷したもので、切り取って使います。

 ベルマーク財団への送票は年2回、7月3日、3月5日に行います。委員は、送票日までに、茶封筒に学年・クラス、ベルマーク番号、点数別の枚数と合計、総合計を表書きし、処理したマークを入れて準備し、送票作業日に持参します。

 送票作業日は午前10時集合です。作業は、校内に設けられている市民図書室(水曜・土曜・日曜に地域の方たちに開放されます)で行われます。持参した各協賛会社別の封筒を、床に置かれた整理ケースに入れます。この整理ケースは、ナシ6個入りパック(18×26×深さ7センチ)の再利用です。

 協賛会社ごとの整理ケースに、全校分が集約され、集計作業に移ります。5つのテーブルに分かれた各委員は、整理ケースを引き取って、封筒に書かれた点数別合計を合算して整理袋を完成させてゆきます。「違う点数が張られて、はがして、張り替えるのに苦労した」という台紙もあったため、それらを確認しながら進めます。クラス単位で仕分けするため、10枚張ることができる台紙に、張られたマークは1枚だけというのが目立ちます。

9月に収穫できるかな、3年生児童の体験学習先のナシ園

 1回目の送票作業には、前年度の正副委員長が立ち会います。取材にうかがった日は、13年度の委員長・杉浦かおるさんと、副委員長の小堤悦子さん、花岡奈美さんが、引き継ぎのため出席、作業がとどこおりなく進むよう、助言していました。14年度委員長の福島さん、副委員長の百合紀子さん、榎本麗子さんは「全員が初めてで、不安だらけでしたから、本当に大助かりです」と話します。

 使用済み紙製容器は、職員室前に専用回収箱を置き、通年で集めています。学校行事に合わせて持参する保護者が多く、集まり具合をみて年2回、メーカー送りします。インクカートリッジは、収集のPRが不足しているためか、12年3月以降、メーカー送りはないというお話です。

 マークの収集は学内に限り、学外に収集箱は置いていません。なのに、学区内にあるスーパーのワイズマートディスカ、ファミリーマートの2店舗から、寄贈がありました。1873(明治6)年の創立から141年の、学校に愛着を持つ地域の皆さんの協力、と受け止めています。

 最後に、500万点達成について、新旧6人の役員は「そんなにまで集めていたんだ、と驚きました」、「一つの区切りに、居合わせられてラッキーです」、「卒業しても、買ったものにベルマークを見つけると、捨てられないと思います」、「子どもは春から中学生になりましたが、500万点達成を聞いてしまったので、続けてゆかざるを得ませんね」などと話してくださった後、コンビニから発送のため、6人一緒になって坂道を下ってゆきました。

ベルマーク商品

アルカリ乾電池「アルカリ1」

ベルマーク検収

今週の作業日:5/13~5/17
2/26までの受付分を作業中