1000万点達成校・横浜市立矢向小学校


(2014/06/30)印刷する

地域とともに神奈川トップの累計点数達成

 累計1000万点を達成した横浜市立矢向小学校(田屋多恵子校長、児童725人)を訪ね、ベルマーク集めの秘けつを聞いてきました。

 矢向小は横浜市の東側、川崎市に近い住宅街にあります。東海道線の川崎から南武線に乗り換えてひと駅。尻手(しって)駅で降りると、映画に出てくるような「尻手銀座商店街」のアーチがあって、「こうだったよね」と、懐かしくさせる町です。商店街を抜けてしばらくすると、矢向小があります。

PTAの皆さん。前列中央は大木田洋・副校長、その右が菅谷裕子・学年学級委員長。背景はベルマークで購入した展示板

 学校は1943(昭和18)年の創立で、1962年のベルマーク運動参加から52年で、1000万点の大台になりました。神奈川県でトップです。

 ベルマークを担当するのはPTA学年学級委員会の皆さん。委員25人にくわえて、集計を手伝ってくれる人がほかに15人ぐらいおられるそうです。

 委員長の菅谷祐子さんの話によると、集計するのは3カ月ごとで、年に4回です。マークやインクカートリッジ、テトラパックをあわせて一回に2時間ですみます。「短いですね」と聞くと、「企業ごとの分類は委員がマークを自宅に持ち帰って、家でやっています。でも、それも2時間ぐらい。低学年の子は、家で手伝ってくれます」とのこと。マークの集計は手間がかかりますが、矢向小は時間と人を分散して、それぞれの負担を小さくしています。

 マークをベルマーク財団に送るのも、集計の会ごとに年4回。たしかに、財団の記録をみてみると、たとえば2013年度は5月、8月、10月、12月にそれぞれ数万点ずつ届いていました。このように分散し、各校から財団にマーク送りが集中する年度末をはずせば、財団で検査してPTAの口座に入金するのも早くなります。とてもうまい進め方だと思いました。こうやって貯めたお金で、テントや展示板、遊具のドッジビーなどを買われています。

 矢向小で感心したのはもうひとつ。地域の協力です。コンビニ、薬局、郵便局、地区センター、病院、クリーニング店など18カ所にマーク集めの箱を置いてもらい、協力してもらっています。さらに、児童の家庭に配るベルマーク便りにくわえて、ベルマーク便り地域版をつくり、年に1回、協力店や町内会に800部を配っているそうです。

 PTAの皆さんによると「矢向小学校の特徴は、ここを卒業して、大人になってそのままこの町に住んでいる先輩がたくさんいらっしゃること。この先輩たちが協力してくれます」。大木田洋・副校長の話では、PTAの人たちもまた、町内会の役員でもあるそうです。うらやましい地域です。駅を降りて感じる町なみの懐かしさは、この地域のつながりの強さがかもしだすものだったのでした。

 ところで、お母さんの一人から「1000万点は全国で何番目ですか」と質問がありました。答えは21番目。矢向小の皆さん、やる気まんまんのようです。これからも、どんどん集めて、子どもたちを喜ばせてください。  (中島泰)

ベルマーク商品

プチチョコチップ

ベルマーク検収

今週の作業日:5/13~5/17
2/26までの受付分を作業中