500万点達成校・埼玉県川口市立芝小学校


(2014/06/23)印刷する

年3回、6月・10月・2月に集約して活動
児童は仕分けて提出、一般保護者も応援

 埼玉県川口市の市立芝小学校(熊谷芳美校長、365人)のベルマーク活動が、53年間の取り組みを積み上げて、このほど累計500万点を達成しました。1101団体がベルマーク運動に参加する埼玉県で、31番目の成績です。

子どもたちにマークを仕分けて入れてもらうベルマークボード

 川口市(人口約58万7千人)は、埼玉県の南端に位置して、一級河川・荒川を隔てて東京都に接しています。市の大部分が都心から10~20キロ圏にあり、東京都区部へ通勤・通学する「埼玉都民」が多く、住宅地は市内広範に広がります。芝小は、その北西部の市街地にあります。創立は1873(明治6)年で、141年の歴史を刻む学校は地域のシンボル的存在です。

 ベルマーク活動は、PTA(家庭数285)の厚生部=平田尚子(しょうこ)部長、13人=が子どもたちと、一般保護者の協力を得ながら、年間3回、6月と10月、そして2月に取り組んでいます。厚生部は学年、交通指導、広報と4つある専門部の一つで、全校13あるクラスから1人ずつ選出された委員で構成されています。

 マークを6月は第2週、10月は第3週、2月は第1週に「ベルマーク週間」を設け、収集します。毎回、月曜日(休日の場合は翌日)から金曜日という日程です。

 ベルマーク週間の前週の金曜日、収集封筒が児童を通じて、各家庭に配布されます。封筒は、フィルムが張られたラミネート袋を利用しています。ヤキトリ持ち帰りなどにも使われる袋ですが、どういう理由で収集袋に採用されたのかは不明です。特段の不都合もないため使い続けていますが、少なくなるとネット通販で購入、補充しているそうです。

6月19日の集計作業。ベルマーク係の1年生+6年生保護者と、1年生保護者の厚生部員とで取り組みました

 同じ金曜日、厚生部は、マークを回収するベルマークボードを、各学年の廊下に張り出します。持ち寄ったマークを、子どもたちに番号別に入れてもらうためのボードです。入れ物は100円ショップで購入した紙コップで、ベルマーク番号が書かれています。枚数の多い企業は2つ準備しています。ボードと一緒に、イラストと写真入りでベルマーク運動の仕組みを解説したポスターも掲示します。

感謝状を手にした、ベルマーク担当のPTA幹事・平田由希子さん(前列左)と、厚生部長の平田尚子さん(同右)。後列左から副部長の斎藤二三子さん、野島淑江さん

 ベルマーク週間終了の金曜日、朝の長休みの時間、ボードを撤収します。ボードの掲出作業、撤収作業は、2つの学年単位に3班に分かれた部員が、交互に担当します。撤収当番の班は、PTA室へ運び入れた後、紙コップから番号を確認しながら、協賛会社別整理ケース(16×28×深さ12センチのプラスチック製バスケット)に移し入れます。

 マーク回収から1週間後、集計作業にかかります。9月30日ベルマーク教育助成財団到着分まで有効のキリン・トロピカーナとイーイーアイを含め、57の協賛会社を2つに分け、木曜日と金曜日、2つのグループに分かれて作業します。午前10時集合、正午前終了をめざし、不ぞろいのマークを切りそろえて、点数別に10枚つづりをテープ止めに作ります。さらに10枚つづりを10本まとめ、ホチキスで止めます。そして、点数別枚数と合計、総合計を集計メモ用紙に記入し、協賛会社別整理ケースに収納します。

枚数の多い企業や、点数種類の多い企業のマークは、点数別にビニール袋に収めます

 枚数の多いキユーピー、フジッコ、点数種類の多い湖池屋は、透明ビニール袋(18×27センチ、100均で購入)を用意し、点数別に収納します。袋にはベルマーク番号と、1点×154枚=154点などと表書きします。

 年6回のこの集計作業は、厚生部員と応援のベルマーク係で取り組まれます。厚生部員は学年単位(1年生保護者は3人、ほかの学年は2人ずつ)で一度、ベルマーク係は2つの学年単位に3班に分かれ、1班が二度ずつ担当します。

 ベルマーク係は、PTAの学校応援の4つの係の一つです。役員以外の保護者は児童1人につき一年に一度、①資源回収係 ②交通係=安全登校見守り ③美化活動係=学校と周辺の清掃 ④ベルマーク係 のどれかを手伝う約束になっています。2014年度は、42人がベルマーク係に割り振られました。

 2日連続しての集計作業が終わった翌週の月曜日、厚生部は13人全員で点検と整理袋完成作業にかかります。各協賛会社の集計に誤りはないか、10枚つづりに違う点数マークが入っていないかなどを再点検し、整理袋を完成させます。

芝公民館に置かれた、手作りの使用済みインクカートリッジ回収箱

 それから数日後、部長の平田尚子さん、副部長の野島淑江(よしえ)さん、斎藤二三子さんの3人で、送り状を作成し、郵便局から送票します。なお、部長、副部長の3人はすべての作業日、活動日に参加します。

 使用済みインクカートリッジは、ベルマーク週間中、専用ケースを置いて回収し、一定量が集まったところで2学期の点検作業日にメーカー送りします。紙製容器回収は、まだ取り組んでいません。

 学外では、公民館と2つのスーパーに手作りの回収箱を置いています。地域の方たち向けに5月、「ご協力お願い」文書を作成、これを学区内の町会回覧板に添付してもらって、ベルマークと使用済みインクカートリッジ回収に協力を得ています。3つの施設へは当番を決め、定期的に訪問して回収しています。こうして得られたベルマーク預金では、昨年度は、運動会などで使う万国旗、カラーコーンを購入しました。

 部長の平田さんは、大台達成について「1枚が0.5点とか小さな数字なのに、積み重ねれば500万点にもなるのですね。継続の力のすごさを知らされました。実は部長を5年続けてきています。少し気疲れの面もあったのですが、500万点達成で、やりがいを感じました。残された任期をしっかり務め、引き継ぎたいと思います」と話していました。

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