500万点達成校・福島市立渡利小学校


(2014/06/09)印刷する

ノウハウを伝えながら、チームワーク良く作業

 福島市立渡利小学校(中村利幸校長、497人)のベルマーク累計点数が、1966年に運動に参加して以来、48年で500万点を超えました。春に新しくベルマーク委員になられた保護者の方たちが活動予定表の作成などを行った5月末の集合日に学校を訪問し、熱心な話し合いや作業を見学しました。

委員会ではまず、作業予定日の分担を決めました

 ベルマーク委員会(阿久津恵子委員長、18人)は各学年の各クラスから1人ずつ選ばれた委員で構成されています。この日は実務編の初会合で、実際に作業しながら仕事を覚えるのが主目的でした。最初に、来年2月まで7回の活動予定日のリーダー、記録係、回収担当を決めました。

ベルマークは各教室からこの大きなボックスに集められます

 同校では、作業日だけではなく授業参観日などにも作業でき、1年間に1度は保護者全員が活動に加わるというオープンなスタイルを採っています。ですから、新メンバーとはいっても多少の作業経験はあるのですが、前年度委員長の須田栄子さんがコーチ役として参加し、仕分けのコツから使用済みカートリッジの処理の仕方まで、培ったノウハウを伝授しました。

 また児童会のリサイクル委員会も、5、6年の委員19人が教室での収集などを担当しています。教室で集められたベルマークは、委員が最終的に校内の一か所に置かれた大きなボックスに入れます。保護者の委員会の作業は、このボックスのベルマークを作業室となる会議室に運び込むことから始まります。

 作業室の棚から協賛会社別の番号が貼られたプラスチック容器を出し、番号順にテーブルに並べてベルマークを入れていきます。ハサミも用意してありますが、須田さんは「仕分けする時は仕分けのみに集中しましょう」と、まずは正確な仕分けを強調していました。体裁をそろえるのは後の工程でも可能という判断で、効率よく後々の作業をリードしようという考え方には説得力がありました。

作業をするベルマーク委員のみなさん

 「ベルマークは半分以上残っていれば有効」「使用済みカートリッジは点数証明書はがきを財団に送らないとベルマーク預金になりません」といった重要事項は、委員のみなさんに配布されたプリントに明記してあります。仕分けの済んだベルマークを計算しやすいように同じ点数ごとに10枚ずつホチキスかセロハンテープで留める集計方法も、やはりプリントに図入りで示されていました。

 小さなお子さんを連れて来られたお母さんもいました。作業日の準備項目では「飴などの用意も大事」という説明があり、チームワークを支える工夫も忘れていません。

 ベルマーク預金で一昨年、昨年と続けてサッカーゴールを購入。電子ホイッスルなどもそろえました。

 500万点達成について、阿久津委員長は「これまでの関係者の長年のご協力のお陰です。長い歴史を感じます。運動への理解をさらに深め、子どもたちの学校生活の充実に少しでも役立ちたいという思いで活動を引き継ぎました」と語ってくれました。

作業室となった会議室で、財団が進呈した感謝状を持つ阿久津さんを挟み、中村校長(前列右から2人目)と佐藤克夫教頭(前列右端)を交えて記念撮影

 中村校長は「預金で設備を整えられるというメリットは軽くありませんが、小さなことの積み重ねが500万点につながったということの意味も大きい。一つのことをコツコツと努力し、受け継いでいく。そのことが重要で、そうやって一つの伝統になってゆくということだと思います」と話しました。

 渡利小学校は阿武隈川右岸に建つ、学制公布の翌年の1873(明治6)年創立の歴史ある学校です。創立100周年に校庭に建てられた「思いやり」の記念碑に刻まれているように「美しい山河に見守ら」、思いやりの心を大切にした教育を掲げています。

ベルマーク商品

保証付き中古オルタネーター

ベルマーク検収

今週の作業日:5/13~5/17
2/26までの受付分を作業中