700万点達成校・カリタス学園(川崎市)


(2014/04/30)印刷する

「友愛援助」に取り組む、後援会奉仕部
ボランティア、児童らの協力も得ながら

 川崎市多摩区にある学校法人、カリタス学園(河端秀朗理事長)のベルマーク活動が、累計で700万点を超えました。1405校・団体が参加する神奈川県では15番目の達成です。

感謝状を持つ14年度の部長に内定の松本清乃さん(左)と、13年度部長の半田春野さん

 カリタス(CARITAS)は、愛を意味するラテン語です。学園は、カナダのケベック・カリタス修道女会が、1960(昭和35)年に設立したカトリック学校です。幼稚園、小学校、中学校、高等学校、短期大学を備えた総合学園で、実践的、体系的なカリキュラムによる一貫教育が行われています。幼稚園から高校の学舎(短大は横浜市青葉区)は、JR南武線と小田急線の登戸駅からバスで約5分、静かな住宅地に囲まれて建ちます。かつてはナシ園だったという区域で、東京都と神奈川県の境となっている多摩川は歩いて10分弱、小学校低学年の自然とのふれあい先になっています。

 ベルマーク活動は後援会の奉仕部で、72(昭和47)年から取り組まれています。奉仕部は指名推薦された部長・副部長(任期2年)と、各クラスから選ばれたクラス理事(年度交代)で組織され、13年度は61人、14年度は63人での構成となりました。奉仕部の活動は、正式には、正副部長が5月の後援会総会で承認を受けてから始まるのですが、ある程度、14年度活動方針がお決まりとのことでしたので、14年度部長に内定されている松本清乃さん、13年度の部長、半田春野さんにお時間をいただき、活動をうかがいました。

 後援会はPTAに相当する組織で、在籍する園児・児童・生徒の保護者によって構成され、学園の教育環境充実への援助や、奉仕活動などに取り組みます。毎年、幼稚園から高校までの保護者は、クラスごと2人の理事を選びます。高3保護者理事は卒業式担当となり、幼稚園から高2の保護者理事100人は、後援会の3つの専門部(総務、広報、奉仕)に配属されます。奉仕部への配属は13年度が54人、14年度が58人で、ここに13年度は指名された正副部長7人が、14年度は5人が加わるという仕組みです。

子どもたちが開いて乾燥させた牛乳パックを箱詰めする先生

 ベルマーク活動の対象は、幼稚園から高校までで、13年度は幼稚園(196人、191家庭)、小学校(645人、590家庭)、中学校(580人、552家庭)、高校(528人、520家庭)でした。3学期制をとる男女共学の幼稚園、小学校は収集封筒で、2学期制の中学・高校(ともに女子のみ)は、学年ごとに収集箱を置き、随時入れてもらう方式で集めます。なお、家庭数は、お子さんが小学校と中学校へ通う家庭を両方でカウントしているため、実数は少なくなります。

 封筒は毎年の更新です。年度初め、年間3回(6月、9月、1月)の収集日程を決め、封筒に印刷して配布します。3回とも、マークの有無にかかわらず、3日間のうちに封筒を提出してもらいます。クラスごと、封筒をそれぞれの事務室に預けてもらいます。

 奉仕部は、14年度は6月13日から6回、活動する予定です。

 午前9時40分、中高体育館の2階にある会議室に集まり、正午すぎまで活動します。各回、まず、お祈りをしてから作業に取り組みます。また、初回の6月のみ、会議室からの避難経路を、参加者全員が実際に通って確認します。

 作業は、ポリバケツにまとめた回収マークの不ぞろいを切りそろえながら、協賛会社別に仕分けることから始まります。仕分け用のケースは、リンゴやカップ麺の空パックを利用しています。その後、10枚つづりを作り、協賛会社別整理ケースに収納します。このケースは100円ショップで購入したプラスチック製ケース(22×25×5.5センチ)です。

整理ケースは100円ショップでの購入品

 収集が行われない7月、11月、12月の活動日は、未処理分の整理に当たります。7月は特に、キリン・トロピカーナ(ベルマーク番号47)の処理を優先する予定です。3月末に脱退した同社のマークを、9月30日の有効期限までにベルマーク財団へ送票するためです。「多く寄せられるマークですので、脱退は本当に残念です。各家庭に呼びかけて、1枚でも無駄にさせないようにしたいです」と、松本さんは話します。

 6回のこの活動日には、後援会ボランティアの応援を得ています。年度初めに募った、ベルマーク処理のお手伝いに登録してくださった人たちです。作業時間内、何時でも出席、退出自由となっています。半田さんによりますと、13年度は107人の登録がありました。参加実数は多い時で約50人、少なかった時は20人ほどで、この時はインフルエンザまん延の真っ最中のころとのことでした。

 マークの送票は、14年度は7月と1月に予定しています。1月はまた、使用済みインクカートリッジのメーカー送りをします。封筒、収集箱で回収するほか、専用回収箱を置いています。トナーカートリッジなどを段ボール箱で運ばれる保護者もいらっしゃいます。メーカー送りは1月に限らず、部員が交互に回収箱を見回って随時行っています。

 テトラパック製紙容器の回収は、13年9月から小学校で始まりました。発端は「学校で飲んでいる牛乳が対象商品なのに、捨ててしまうのはもったいない」という、5年生児童の指摘でした。全児童が飲んでいるのではなく、希望する児童だけですので、開いて洗って乾燥させてという作業は児童が、箱詰めには先生も手伝い、メーカーへは事務室で送るという方法で取り組まれています。点数証明書を受け取った奉仕部は、その点数分は小学校の備品購入にあてたい考えです。

 700万点達成について、松本さんは「地道に取り組んできた努力の結果と受け止めました。引き継いだ私たちも、さらに集票を伸ばす努力を重ねていこうと思います。活動を年7回に、送票3回を考えたのですが、学校行事の日程などから無理と分かり、断念しました。活動回数は前年度より少なくなりますが、東日本大震災への友愛援助は今後も協力しようと思っています」と話していました。


過去の大台達成校

ベルマーク商品

アルカリ乾電池「アルカリ1」

ベルマーク検収

今週の作業日:4/15~4/19
2/14までの受付分を作業中