「私の慈善事業」/寄贈マークを巡る、あるおはなし
(2021/01/04)印刷する
神奈川県のある小学校から先日、ベルマーク財団に相談がありました。財団を介して毎月のようにベルマークを寄贈して下さる方がいるけれど、どんな方か知りたいというのです。
調べてみると、この方の寄贈は一昨年秋から始まったようです。初めは4万点弱のベルマークが財団に届きました。その後は毎月のように3000~4000点ずつ送られてきています。いずれもきちんと仕分けされており、指示に基づいて財団で小学校のベルマーク預金に加算していました。でも学校側は、いったいどんな方で、なぜそんなことをしてくれるのか、まるで心当たりがなかったそうです。
相談を受けて、財団からこの方に連絡をとってみました。詳細については明かしてもらえませんでしたが、この学校の卒業生であることは教えてくれました。母校へのベルマーク寄贈は「私の慈善活動」であるとし、お礼状のようなものについては「そういう事が目当てではない」ときっぱり。そして、これからも頑張ってベルマーク運動をしていくとのことでした。
学校にそのことをお伝えしたところ、卒業生が母校のためにしていると分かって「非常にありがたいです」と喜んでいました。
財団には、運動参加団体以外に、個人や企業など、様々な方からベルマークが送られてきます。その多くは、災害被災校やへき地校なとのために役立ててほしい、という趣旨で、実際に支援する際の大きな力になっています。
今回の事例のように、送ったベルマークを母校など特定の学校に寄贈してほしい、という申し出も受け付けています。ただし、そうした場合はマークの仕分け・集計を済ませてからお送りいただくよう、よろしくお願いします。