在宅勤務のスキマ時間で仕分けボランティア


(2020/07/07)印刷する

 新型コロナウイルスの世界的流行で、感染拡大防止のため在宅勤務をする人が増えています。政府が出した緊急事態宣言や、その後の東京アラートは、現在では解除されていますが、まだ予断を許さない状況です。

 そんな中、ベルマーク財団には、ある問い合わせが増えました。それは「ベルマークの仕分けボランティアをしたい」というもの。財団に寄贈された未整理のマークを仕分け・集計するボランティアのことです。活動に必要な資格等はなく、お子さんでも理解できる作業のため、さまざまな年齢層の方から申し込みがあります。


岡崎雅さん

 例えば、テレビ局に勤務しているという岡崎雅さん(26)から5月28日に届いた1枚のはがき。過去に仕分けの経験はなく、これが初めてのボランティアの申し込みだといいます。電話やメールを利用した問い合わせが多い中、手書きのメッセージが書かれたはがきは一際目をひきました。6月中旬、岡崎さんに連絡を取り、話を聞いてみました。

 岡崎さんは、はがきを選んだ理由について「“デジタルなつながり”以外で、人と関わりたいと思ったから」と話しました。新型コロナ禍の中でも電話やメール、SNSなどを使えば人とつながることはできますが、それを“関わり”とすることには違和感を持っていたとのことです。

 小学生の頃から社会貢献活動に興味を持っていた岡崎さんは、献血のボランティアスタッフ、知的障がい者のための通所授産施設での活動など多くの現場で経験を積み、大学・大学院では障がい者福祉を学びました。人の役に立つことと、新しい経験を積むことが好きで、それを体感できるのがボランティアの魅力だと言います。「同じボランティアを続けていても、そこからいくつもの経験を得ることができる」と話してくれました。

 「近々、介護のボランティアを始めたい」を考えていた矢先、新型コロナウイルスの流行が始まりました。在宅勤務が長引き、普段の仕事である番組作りも滞りがちに。「仕事の合間に、人の役に立つことをしたい」と、新しいボランティアを探しているときに、辿り着いたのがベルマークの仕分けボランティアでした。岡崎さん自身、小学生のときにマークを集めたことがあるそうですが、「ベルマークは『集める』だけでなく、『仕分ける』ことでも支援できる」と今回、新たに気付いたそうです。

 ベテランのボランティアも活躍しています。過去に19回も寄贈マークを受け取り、仕分けた経験のある女性(59)は「きっかけは、東日本大震災の後、自分の家にあったベルマークを送ったことでした」と振り返ります。そのときに財団から送られてきたベルマーク新聞に「仕分けボランティア募集」の記事があり、応募したことが始まりでした。女性は以前から社会貢献活動に熱心で、病院の花壇の手入れや院内図書室でのボランティアの経験もあるそうです。

 ベルマーク運動には、こうした仕分けボランティアの皆さんの存在が欠かせません。これからもご協力をよろしくお願いいたします。

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