パナソニックOB「松愛会」山陰支部、13年間ベルマーク寄贈つづける


(2018/11/06)印刷する

 パナソニックグループの定年退職者が参加するOB会「松愛会(しょうあいかい)」。その山陰支部(吉岡保夫支部長)では2005年からベルマークを収集し、累計10万点あまりを地域の学校に寄贈してきました。

 松愛会は全国35支部、29,050人(2018年10月現在)で構成され、創業者である松下幸之助の精神に基づきさまざまな社会貢献活動を中心に地域と交流しています。山陰支部は2002年に発足後、153人と全国最少人数ながら里山整備や植樹、プルタブ集めなどに加えてベルマーク活動にも取り組んできました。

吉岡保夫さん(右)と赤星啓夫さん

 2007~12年の6年間で62,000点あまりを島根県立浜田養護学校へ寄贈し、マイクスタンドや折りたたみ椅子の収納台車などの購入にあてられましたが、同校がベルマークを脱退した13年からは毎年、乃木公民館を通じて湖南中学校に贈っています。

 湖南中学校に贈られた点数は累計約5万点で、昨年度は島根県内の中学校のなかで集票点数第1位になりました。今年3月に中学で行われた贈呈式では、生徒から「中学校でも集めていますが、こんなに沢山の点数はなかなか集められないので有り難い」と大変喜ばれたそうです。

 マーク収集には、会員全員に郵送する支部だよりを活用しています。6月に昨年度の実績や「年末に集めます」と予告した手紙とベルマーク一覧表をセットで配り、12月に送付方法と切手を貼った返信用封筒を配ります。インクカートリッジの収集も積極的に呼びかけ、これまでに集まった数は1,000個を超えました。

集計作業の様子


 支部長の吉岡保夫さん(69歳)は、「70%ほどはきちんと返送されてきます。支部長会議で他の支部からマークをいただく事もあるんですよ」といい、会員間で定着してきたことからこの4年間は連続で収集量が増加したと教えてくれました。

 仕分けと集計は役員4人が中心となり、年度末に一日かけて行います。「ビニールなど素材によってはくるくる丸まってしまうので大変ですが、学校に渡すものなのできれいに切り直しています」。小さいマークが多いため虫眼鏡を使いながら一枚ずつ丁寧に数えているそうです。

湖南中学校での贈呈式

 地区委員で社会貢献活動責任者を務める赤星啓夫さん(67歳)は、「体調や家庭の事情などでなかなか活動に参加できない方も、ベルマークを送る事で参加意識が生まれて、一体感を高めるのに役立っています。誰かの笑顔のために社会貢献したいという想いが、もっと認められる世の中になってほしい」と話しました。

 松愛会山陰支部では、これからもベルマーク活動を続けていきます。

 


 

◆松愛会山陰支部のHPに取材の様子を掲載していただきました。

http://www.shoai.ne.jp/sanin/katsudo/1810bell%20shuzai.html

ベルマーク商品

おけいこシリーズ([切り紙工作]を除く)

ベルマーク検収

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