東京・鶴牧中が「絵本を届ける運動」に参加
(2026/09/08)印刷する
東京都多摩市の市立鶴牧中学校(森田剛校長、生徒384人)の図書委員が7月3日、「絵本を届ける運動」に参加しました。ベルマーク財団のソフト事業「教育応援隊」のプログラムのひとつです。
「絵本を届ける運動」は、厳しい環境で暮らすアジアの子どもたちに絵本を読んでもらうため、日本語の絵本に現地語の翻訳シールを貼る作業をするボランティア活動です。シャンティ国際ボランティア会が1999年に始めたこの活動を、ベルマーク財団は2000年から支援しています。
放課後、図書委員会の生徒20人が図書室に集まってきました。日頃の主な活動は図書室の当番や、お便りを通じた情報発信。毎月発行している図書だよりから、読書に強い関心をもつ生徒が多いことが分かります。
「絵本を届ける運動」に参加申し込みをしてくれたのは図書館司書の小原朋子先生です。はじめに活動の概要や進め方の説明があり、それに加えて、ボランティア活動とは何かという話がありました。小原先生は生徒たちに「助けが必要な人を、助けられる人が助けること」と伝えました。さらに「世界には、本を手にすることや、学校で勉強することが難しい子がいることを知ってほしい。そういう子たちのことを思って、作ってみてください」。この言葉を心に留めて、活動のスタートです。
シャンティから届いたのは、5タイトルの絵本が5冊ずつで計25冊。本によって言語が異なります。最初に1年生から、自分が担当する1冊を選ぶことになりました。枚数や小さなシールが多い絵本は難易度が高いですが、1年生は率先してそれを手に取りました。選んだ理由を「難しいものに挑戦したほうが、楽しい経験になると思うから」と話した生徒もいて、とても積極的です。
シールを見た生徒は「カレン語ってどこの言葉?」「ビルマという名前は聞いたことがあったけれど文字を見たのは初めて」「この文字は人の形に見える」と見慣れない文字に興味津々。シャンティのパンフレットを熱心に読み込む生徒の姿もありました。
作業するにあたっては、注意事項があります。文字を囲む黒い線が出ないようにシールを切り取ること、シールの上下を間違えないこと、分からなくならないように1枚ずつ切り貼りを進めることなどです。小原先生は「一番大切なのは、ていねいにすること。スピードではありません。今日できなくても大丈夫」と呼びかけました。
はさみでシールを切り、貼る作業を繰り返していきます。作業が進むにつれ、コツをつかめてきたようで「貼る前に必ず合わせてみることの大切さが分かってきました」「湿布を貼るときみたいに空気が入らないように気をつけています」「最初は難しかったけれど、だんだん慣れてきた」と話してくれました。中には贈り先の子どもたちを想像し、「読む人が手に取ったときに汚く仕上がっていたら嫌だと思うから、きれいに仕上げたい」と話す生徒もいました。
シールを貼り終わったら、仕上げに自分の名前を巻末に記します。現地語のあいうえお表を見ながら書き写して、完成です。難易度の高い絵本を選んだ1年生も、無事この日に仕上げることができました。
作業を終えて、小原先生に感想を伝えにいった生徒がいました。「これで人のためになれるなら、もっとやりたい」と思ったといいます。作業前に先生が伝えた「助けが必要な人を、助けられる人が助ける」ということを、自分で作業をすることで実感できたようです。
鶴牧中学校では生徒会の7人がベルマーク活動をしており、収集の呼びかけから仕分け・集計までを担っています。収集を周知するため、ポスターを貼り出したり、給食のときの放送で呼びかけたりしているほか、クラス対抗でマークを集めるイベントもしています。昨年からは生徒の提案で、インク・トナーカートリッジの収集も始め、点数のアップを目指しています。


