徳島・北島町立北島南小が50万点達成
(2023/03/22)印刷する
徳島県北島町にある町立北島南小学校(前田昌彦校長、児童451人)のこれまで集めたベルマークが昨年10月、累計50万点を超えました。2019年の第34回ベルマーク便りコンクールでは特別賞を受賞し、財団ホームページで紹介した学校です。当時、集めた点数は累計27万点でした。それからわずか3年、少人数での活動でありながら、50万点の大台を達成しました。
活動をしているのは、ベルマークボランティアの4人。代表を務めるのは、北池愛さんです。お子さんが在校生だった2014年に、「ベルマーク、やりましょうよ」と当時の校長に直談判してボランティアを発足。小学校を卒業した後も、代表として活動を続けてきました。「せっかくいろいろな商品にベルマークが付いているのに、集めないのはもったいない」と考えたことが活動を始めた理由でした。
現在のメンバーは北池さん、岡田由美子さん、大月倫子さん、黒島美恵さん。お子さんの年齢は異なりますが、メンバーの接点となったのはボランティアへの強い関心です。中でも黒島さんは、独身の頃からマークを集めていて、いつかベルマーク活動に携わりたいとずっと考えていました。その熱意を他のボランティアで知り合った北池さんにアピールし、メンバーに加わりました。
毎月第4金曜日の午前が、学校に集まって仕分け・集計をする時間です。ベルマーク収集は、各クラスに缶を置いているほか、学校周辺のお店や公共施設にも回収箱を設置しています。北池さんによると「回収率は年々上がっていて、箱に入れてくれる枚数が増えている実感がある」そうです。
活動を始めた当初は「手探り状態だった」と北池さん。まずは広く知ってもらうことが必要だと考え、頻繁にお便りを配ったり、町報に載せてもらったり、学校の朝礼で子どもたち向けの発表をしたこともありました。特に、子どもたちへの周知の効果は絶大で、家に帰って子どもが話した内容が保護者にも伝わり、大きな反響があったそうです。最近は、教頭の高木智先生が保護者にメールで回収を知らせてくれることも、回収率が高まっている理由のひとつです。
短い時間で、効率よく点数を貯めるために、仕分け・集計もさまざまな方法を試しました。マークの整理方法に決まりはないことを知り、自分たちに合っているのは、数えたらバラバラのまま整理袋に入れるやり方だと発見。やりやすい方法を見つけたことで、大幅に時間を短縮できたといいます。
熱心な活動ぶりを見て、特に感激しているのは高木教頭です。「ご自身のお子さんが卒業しても、学校のために活動してくださるのは本当にありがたいです。教員の負担の軽減にもつながっている」ととても感謝しています。
着実に点数を積み重ねてきましたが「『ボランティアをしている』と苦労している感覚はないんです」と北池さん。「これからも細く長く無理なく、楽しく続けていきたい」と皆さんは口を揃えて話してくれました。