神奈川・相模原の母娘が財団見学


(2022/01/07)印刷する

 コロナ禍でしばらく途絶えていた財団見学が、このほど約2年ぶりに実施されました。申し込んだのは、神奈川県相模原市の冨成啓子さん。暮れも押し詰まった12月27日、娘の市立南大野小学校1年、和葉さんと2人で財団を訪問しました。事務所が両国に移転してから初めての見学でもあります。

 「趣味はベルマーク集め」と話すのは啓子さん。PTAのベルマークボランティアには毎回参加しているそうです。「子どもが生まれると分かった時点から集めて、小学校で提出できたときは嬉しかったです」というエピソードを披露してくれました。

 そんな啓子さんが気になっていたのは「ベルマーク集めを生涯続けるにはどうしたらいいのか」という疑問。お子さんが卒業すると学校とは疎遠になりがちですが、参加登録を認められている公民館を拠点にすれば続けられるのでは、という話になりました。

 DVD「未来を育むベルマーク」で運動の概要をつかんだあと、職員の作業風景を見てもらいます。全国から届いた全てのベルマークが保管されている「倉庫」と、届いたマークを確認する「検収」の様子です。

 財団には毎日、レターパックや小包、ダンボール箱などに入ったベルマークが届きます。それらはまず都道府県別、次に日付順に整理されます。この日、倉庫には約2500個、合計4500~4600万円にもなるベルマークが保管されていました。

 検収の見学では、財団職員が実際に届いたベルマークを整理袋から出してみます。いくつかの学校を見比べると、整理方法は学校によって異なることが分かります。大切なのは、明細を正しく記入することで、整理の方法に決まりはないのです。

 こうやって説明を続けている間も、周りの職員は黙々と検収の仕事に打ち込んでいます。その様子を見た和葉さんは「検収をしている人は何人いますか」と質問しました。答えは「10人」です。事務所全体を見渡した啓子さんが投げかけたのは「財団にはいくつの部署がありますか」という質問。この答えは「4つ」です。協賛・協力会社との調整や、学校からの問い合わせ対応、お買いものの相談など幅広い仕事をしている総務部、倉庫の管理と検収を担当する業務部、会計を担う経理部、ベルマーク新聞制作やホームページを担当する広報部があります。

 見学を終えた啓子さんは、財団職員との話を振り返り「公民館でサークルのような形で、ベルマーク収集ボランティアが出来たら生きがいにもなります」と話してくれました。帰り際には、事務所入り口にある大きなベルマークの看板の前で記念撮影。今回の財団見学が冬休みの思い出になれば嬉しい限りです。

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