22年貯めた預金で運動用の遊具18種をお買いもの/岡山・天城保育園


(2020/12/15)印刷する

 岡山県倉敷市の天城(あまき)保育園(森分久恵園長、園児171人)はこの夏、22年貯めてきたベルマーク預金から64万円超を使い、18種類もの運動用の遊具を買いました。

 幼児用の低床型平均台、折りたたみ式鉄棒、カラフルなマットやとび箱、縄付きのなわとびポール……。同園には0歳~年長児までのクラスがありますが、子どもたちは大喜びで、元気いっぱいに遊んでいるそうです。


 今回の買い物のきっかけは、昨年、同園を訪れた発達支援児のアドバイザーが「サーキット遊び」を提案したことでした。様々な種類の遊具を置き、登る、くぐる、跳ぶなどの動作を組み合わせることで、子どもたちの運動能力の発達を促す方法です。東京オリンピックを控えていたこともあり、園でも一緒に盛り上がろうと、2020年度は運動遊びに力を入れることに決めました。

 ところが園の遊具は古くて種類も少ないのが現状でした。そこで森分園長が思い出したのがベルマークです。同園は毎年コツコツとマークを集めていましたが、最後にお買いものをしたのは1998年。その後22年間はマークを貯めるだけになっており、ベルマーク預金は78万円も蓄積されていました。これを使って遊具を買えないかと、森分園長が保護者でつくる後援会に相談。快諾を得て、各クラスの先生が希望の品を出し合いました。


 園近くのグラウンドで10月に開かれた運動会では、年中組の35人が、購入品の一つ、プレイバルーンを使った演技を披露しました。パラシュートのような丸くてカラフルな布を、集団で操作して膨らませたり回したりする遊具です。子どもたちは園庭で練習を重ね、本番では音楽に合わせて息の合った動きを見せました。他の競技でもベルマークで買った品が大いに活用されました。保護者からは「ベルマークがこんな風に使われるんだと分かりました」という感想があったそうです。


 年長児が今、夢中で取り組んでいるのは、一本足にバネが付いたホッピング。また竹馬も購入してあり、これから使っていく予定です。ベルマークの仕組みを知らず「なんで買えるん?」と尋ねる子どももいますが、「もっと集めて持って来るね」と言ってくる子どももいるそうです。

 天城保育園では保護者の中から担当を決めてベルマークの仕分け・集計をしています。みな仕事が忙しいため、自宅に持ち帰っての作業もあるそうですが、保護者からは「自分の好きな時間にできる」「小学生の兄や姉が手伝ってくれる」と好意的な声が聞かれるそうです。森分園長は「子どもたちや園のためにと快く引き受けて下さる方が多いです。10数年の積み重ねが今回の購入につながり、ベルマークのありがたさを実感するとともに、今まで集めてくれた保護者の皆様にも感謝しています」と語りました。

ベルマーク商品

充電式ニッケル水素充電池「インパルス」

ベルマーク検収

今週の作業日:3/25~3/29
1/31までの受付分を作業中