学校全体に協力呼びかけ活性化/バーチャル体験発表・和歌山市立宮北小


(2020/06/18)印刷する

 和歌山市の市立宮北小学校(道本美月校長・186人)から4月下旬、ベルマーク運動説明会用に作った資料が送られてきました。5月26日に予定されていた和歌山会場での説明会で活動体験発表を予定していた学校です。説明会は新型コロナ禍で中止になりましたが、早くから発表の構想を固めていたこともあり、休校中に家庭で作業し、原稿とパワーポイントにまとめてくれました。会場での「生出演」の代わりに、宮北小のベルマーク活動を「バーチャル体験発表」としてご紹介したいと思います。


 子どもたちの学校生活を見守っているのは、保護者と教職員で構成されている「育誠会」です。保護者は子ども安全部、厚生部、保体部、広報部のいずれかに所属します。

 ベルマーク活動は、今からちょうど10年前、育誠会役員の声かけで、数名の親しい保護者での作業から始まりました。数年後、その保護者の子どもたちが卒業したことから、活動主体は広報部に移りました。しかし2017年には参加者が減って、活動継続が難しくなったそうです。

 そこで翌年、児童を含めた学校全体に協力を呼びかけてみました。すると、「仕分けをやってみたい」という子どもたちが手を挙げてくれたそうです。その年の広報部長で、現在副会長を務める濱渦典子さんは「保健の先生も協力してくれて、教室に行くのが難しい子でも保健室で黙々と作業をしてくれたようです」と話します。2019年度からは、活動は広報部の業務を離れ、ベルマークボランティアを募る形に移行しました。「1人の力では重荷になるけれど、力を貸してほしいと呼びかけると多くの方が手伝ってくれた」と濱渦さんは振り返ります。

校内には回収箱を設置している

 また、2017年に当時の広報部長がベルマーク運動説明会に参加し、マークは切り揃えたり台紙に貼ったりしなくても良いこと、送付の締め切りはないこと、ベルマーク便りコンクールが開かれていること、ベルマーク預金は使うことで援助につながること、などを初めて知りました。これらのことを保護者間で共有し、活動方法を見直しました。

 仕分け作業は、前年度に回収したマークを4日間で終わらせるように工夫しました。大分類は授業参観日、直前の30分間でまず大分類をします。残る3日間で小分類、カートリッジ発送、企業別集計・マーク郵送を済ませるのですが、それぞれ午前中の2時間で終わらせるようにしました。参観前は20名ほどが協力してくれるそうで、「面倒だと思っていたけれど、意外と楽しかった。家で黙々とやってもいい」という声もあがったそうです。

 昨年からはベルマーク便りを作り始め、さっそくコンクールに応募。見事、佳作に選ばれました。作っているのは粟村美穂さん。可愛いイラストを描き、文章にはふりがなをふって、児童でも読めるようにしています。賞金の1万円は図書室の本の購入にあてたそうです。

5月発行の「ベルマークだより第1号」では、仕分け・集計の作業内容を説明した
6月発行の「ベルマークだより第2号」では、ベルマーク運動が持つ2つの役目を伝えた


 毎年1つずつ、新しい試みに挑戦しています。夏に行われる地域ぐるみのイベント「みやきたまつり」では催し物の景品にベルマーク付き商品を取り入れ、活動をアピールする絶好のチャンスとして活用しました。毎週末に体育館を使う地域の「シルバークラブ」にも収集を依頼し、集票点数のアップも目指しています。

みやきたまつりのしおりには、収集のお知らせも掲載した

 そのような工夫を重ねてベルマーク預金を積み上げ、2018年には一輪車2台を購入しました。濱渦さんは「子どもたちがとても喜んで使っていました」と言います。粟村さんは既に、今後やってみたいことが頭に浮かんでいるそうで、「新型コロナが終息したら、ベルマークが付いている商品を当てるクイズラリーや、他校がやっていたテレビ番組『逃走中』を真似たイベントをしてみたい」と話してくれました。

*画像をクリックすると、PDFでご覧になれます。


 猛威をふるうコロナ禍も、来年には収束していると期待し、ベルマーク財団は2021年度は運動説明会を開催する予定です。その会場で活動体験発表をしてくれる参加団体を募集しています。前年度(つまり今です)にベルマーク活動を担当されたPTAの皆さんに、1年間の活動を10~15分程度で発表していただくコーナーです。詳細は広報部(03-5148-7253、平日9~17時)までお問い合わせください。

 

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