高額でも隠れたヒット商品、協力会社ヤマハミュージックジャパンの電子ピアノ/東京の旭出学園も購入、内閣府公益認定等委員会の「たより」表紙の写真で登場


(2016/02/03)印刷する

 ベルマーク運動の参加団体がお買いものする商品のなかには高額にもかかわらず、年2台のペースで購入されている隠れたヒット商品があります。協力会社ヤマハミュージックジャパンが取り扱う20年以上のロングセラー、ヤマハクラビノーバ(電子ピアノ)CLPシリーズです。東京・練馬区にある私立の旭出学園(特別支援学校)でも今年度、1台購入しました。

購入した電子ピアノで学習発表会の練習をする専攻科の生徒たち

 303曲のレッスン曲などピアノの上達をサポートする機能を備えたエントリーモデルCLP-535R(165,000円、税抜き)です。なかでも人気のブラックウッド調を選びました。

 「重さが60キロ足らずと軽いので、大人ふたりで台車に載せて好きな所に動かせるんです。調律がいらないのもいいですね」と岡田馨教頭は話します。

 専攻科の音楽の授業用にと購入しましたが、音楽室以外でも使っています。これまでは重くて動かせないピアノとエレクトーンを使っていたので、音楽の学習発表会の練習も音楽室で行っていました。電子ピアノに変わってからは、放課後に空いている教室に移動させて練習できます。子どもたちはみんな、来年2月にある音楽の発表会が楽しみにしています。

 昨年12月に発行された内閣府公益認定等委員会の「委員会だより」表紙には、ベルマーク財団の活動を紹介するひとコマとして、旭出学園の生徒たちが電子ピアノを楽しむ場面の写真も掲載されました。

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新しく買い換えた軽量カラーコーン(協力会社ミズ)

 旭出学園は1950(昭和25)年に練馬区大泉に設立されました。かつては練馬大根の生産が盛んで辺り一面に畑が広がっていましたが、現在はキャベツやブロッコリーなどに移行し、練馬大根の栽培をしている農家はわずかです。

 幼稚部の年長(6歳児)~小学部~中学部~高等部~高等部専攻科(21歳)までの一貫教育で、98人の児童、生徒が通っています。道を隔てた旭出生産福祉園は、学校の卒業生が働く場として福祉事業を行っていることで知られています。

 ベルマーク運動には1964(昭和39)年に参加し、これまで540万点余のベルマークを集めてきました。「保護者の会」の事業部にベルマークの担当部署があり、そこの3人のお母さんが中心となって活動しています。

メッシュゼッケン(協力会社ミズノ)は「蒸れなくて好評ですよ」と岡田教頭

 町のあちこちに収集箱を置かせてもらい、区内のボランティアセンター4カ所にも収集をお願いしているので、マークは大量に集まります。ボランティアセンターからはボランティアグループが仕分け・集計して届けてくれるマークもありますが、大半は集まったままの状態で学園に届くため、専攻科の生徒たちが仕分けを担当します。整理袋を集計してベルマークを財団に送るのは、事業部の3人です。旭出学園では約30年間、この方法を続けてきました。

 1980年~1985年頃までは、寮母さんが昼も夜もマークを仕分けしていたこともあったそうです。

 この50年の間に総額約475万円のお買いものをしてきました。校内のいたる所に購入した商品が並んでいます。2009年秋に購入したワイヤレスアンプ(東通産業から)は、今でも講堂や校庭で頻繁に使われています。

 岡田教頭は話しました。「学校経営が大変な時期もありました。地域の方たちにお願いしたところ、たくさんのマークが集まりました。皆さんに支えられてここまでこられたように思います。多くの人が関わって学校にいただいた物だということを子どもたちもわかっていますので、人の心と同じように物も大切にしているようです」

3月、東京・日本橋で旭出学園の「工芸展」

 旭出学園の「工芸展」が3月2日~7日、東京・日本橋三越本店新館7階ギャラリーで開催されます。会場には生徒・利用者たちの木工や織物、染物などの作品が飾られます。

旭出学園(東京都練馬区大泉)

ベルマーク商品

中ザラ糖500g

ベルマーク検収

今週の作業日:4/15~4/19
2/14までの受付分を作業中