「おっさん」だけでマーク仕分け作業/市ぐるみでベルマーク収集の東大阪市
(2015/07/13)印刷する
市民にベルマーク集めを呼び掛けている大阪府東大阪市で7月1日、ボランティアの仕分け作業がありました。集まったのは市職員と市民ら男性ばかり6人。最初は慣れない作業に戸惑っていましたが、コツをつかむと雑談も増え、「案外楽しい」との声も聞かれました。
3月に始まった市挙げてのマーク収集は今回が2回目の仕分け作業。就業時間が終わった午後6時、市役所内の会議室に職員が集まりました。ほかにインターネットで地域情報を発信している「週刊ひがしおおさか」の前田寛文さんとベルマーク財団の大阪事務所長(田中昭宏)も助っ人で参加しました。ほとんどが40歳以上の「おっさん」です。
集まったマークを6人で分けて、点数ごとにプラスチックの箱に分けていきます。「もう少しマークの印刷を大きくしてもらえんかなあ」と目を凝らしていたのは50歳代の中尾悟・協働のまちづくり部長です。男性のごつごつした指では小さなマークはちょっと扱いにくいようです。老眼が進む筆者も同感でした。マークの山から自分が決めた企業を探していた職員はひらすら企業名をつぶやきます。「今晩、夢に出てきそう」とのことです。
BGMにラジオのプロ野球中継を流しながらの作業は「おっさん」ならではの光景です。作業にも慣れ、箱に仕分けされたマークが貯まっていくと、仕事や家庭、日常の何気ない話に花が咲きます。ある職員は「この1点が子どものためになるんやなあ」と感慨深げ。「わいわい言いながらの作業、案外、楽しいかも」という声も出ました。
6月まで各地で開かれたベルマーク運動説明会では、大阪や和歌山、徳島などで男性保護者のPTA活動体験発表がありました。大台達成校の取材でもお父さんが仕分け作業に参加されているのをよく見ます。どのお父さんと話しても「家庭内で家事や教育を分担するのは当然」と言います。男女共同参画の意識の高まりを感じます。