豊かな環境を次世代につなぐ/エコプロ2025に協賛会社が出展
(2026/01/26)印刷する
環境問題への取り組みを企業や団体が紹介する「エコプロ2025」が12月10~12日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれました。同じ期間に、社会インフラや自然災害対策をテーマにした展示会もあり、「SDGs Week EXPO」のひとつとしての位置付けです。SDGs Week EXPO全体で、約450社・団体が出展し、3日間で合わせて約6万人が来場しました。
ベルマーク運動の協賛会社からは、キユーピー(ベルマーク番号07)、明治(同25)、エプソン販売(同73)、NGP日本自動車リサイクル事業協同組合(同76)がブースを出展しました。
人々と地球のための「新しい食品」/キユーピー
キユーピーのブースでは、プラントベースフードを展開しているブランド「GREEN KEWPIE」を紹介していました。プラントベースフードは卵や乳などの動物性原材料の代わりに、植物由来の原材料を使って作られた食品のこと。GREEN KEWPIEには、チーズの代わりに豆乳やみそを使った「植物生まれのシーザーサラダドレッシング」や植物性原材料で卵の半熟感を再現した「HOBOTAMAスクランブルエッグ風」などの商品があります。
ブースの壁は間伐材、人形や食べ物の装飾は再生紙で出来ています。GREEN KEWPIEの商品を作る過程で出る二酸化炭素の量が少ないことや、多様な食の価値観に対応し、誰もが食べることを楽しめる未来などについての説明があり、GREEN KEWPIEが目指す「サステナブルな食」がどのようなものかが分かるようになっていました。
ブースのデザインを考えるにあたり「見るだけで伝わるような簡単さ、シンプルさを意識した」と説明してくれたのはGREEN KEWPIEプロジェクトリーダーの綿貫智香さん。「GREEN KEWPIEという名前だけでなく、そこに込めた思いや背景、キユーピーがどのような社会を目指しているかも知ってもらいたい」と語りました。
カカオのさまざまな可能性/明治
チョコレートの原料となるカカオを3つのコーナーで学べるようになっていたのが明治のブースです。
まずはカカオの基礎知識。カカオポッドと呼ばれる実が収穫されてからカカオ豆になるまでの工程を学びます。明治がカカオ農家を支援する「メイジ・カカオ・サポート」では、カカオづくりを技術面からも支えたり、現地の子どもたちが学ぶ環境を整えたり、農家の生活向上を手助けしたりと、カカオ豆生産の持続可能性を高める取り組みをしていることが分かります。
2つめは、森の生態系にならって複数の植物を育てる「アグロフォレストリー」についてです。荒れた土地での森林の再生に加えて、農家の収入を安定させるというメリットもあります。カカオの実が収穫できない時期でも、ほかの作物で収入を得ることができるからです。このアグロフォレストリーの森をイメージしてデザインされたのが今回のブースです。
3つめのコーナーは、カカオの新しい価値です。カカオの実のうち、チョコレートになるのはわずか3割だけ。カカオを丸ごと使い切ることで、カカオの価値を高め、生産農家に還元していくことにつながります。そこで同社は、カカオバイオプラスチックという樹脂素材や、カカオセラミドという保湿成分にする取り組みを進めています。グローバルカカオ事業本部カカオマーケティング部の塚本菜月さんは「農家が手間をかけて育てたカカオには大きな価値があり、いろいろな可能性が秘められていることを伝えたい」と話しました。
環境への負荷の少なさが災害時にも役立つ/エプソン販売
エプソン販売のブースに展示されていたのは、インクジェット複合機「LM-C6000」です。一般的な業務用レーザー複合機の消費電力はおよそ1500Wですが、LM-C6000は220Wで1分間に約60枚を印刷することができます。低い消費電力でも安定した稼働ができることは環境問題の解決策となるだけでなく、災害時にも役立つとして、同社はBCP対策への活用を提案しています。BCPとはBusiness Continuity Planの略で「事業継続計画」を意味します。災害などの緊急時でも、企業が事業を続けるための計画のことです。「『LM-C6000』は複合機カテゴリーとして初めて防災推奨認証を取得しました」と教えてくれたのはPオフィスMD部の石岡賢一さん。この認証は、災害が起きたときに役立つと認められた製品に付与されるものです。
ブースではさらに「環境に配慮した印刷と低消費電力を体感してもらいたい」と、出展している企業に印刷サービスを提供しました。印刷に使う用紙は、使用済みのコピー用紙をオフィス内で再生できる乾式オフィス製紙機「PaperLab」を使って作られたもの。コンパクトなポータブル電源でLM-C6000を動かし、実際に印刷してもらいます。近隣のブースでは、このサービスを使って印刷されたチラシが配られていました。
リユース部品は環境への貢献そのもの/NGP日本自動車リサイクル事業協同組合
赤いカラーと自動車部品の展示が特徴的だったのがNGP日本自動車リサイクル事業協同組合のブースです。「動画やクイズを通して伝えたいのは、サーキュラーエコノミーとは何か、NGPがどのように環境に貢献しているかです」と話してくれたのはサステナブル総務委員長の岸本恭秀さん。サーキュラーエコノミーは3R(リデュース・リユース・リサイクル)をさらに発展させ、廃棄物を出さずに資源を循環させることを目指す考え方です。廃車の部品を有効に活用する「リユース部品」を使うことは、サーキュラーエコノミーの実現に直結します。
乗らなくなった車を買い取る「廃車王」では、1台あたり約99%をリサイクルすることができます。それだけでなく、残りの1%の廃棄物も価値のあるものに生まれ変わらせるのが廃車王です。例えば、エアバッグやシートベルトはキャンプ用品に、取扱説明書はノートにすることができます。取扱説明書の紙と、加工業者が廃棄する梅干しの種をかけ合わせた脱臭剤も作る取り組みもしています。
ブース内ではサーキュラーエコノミーを学べる動画が上映されており、見終わったあとには自動車のエンブレムのプレゼントがありました。


