キユーピーがオンライン見学の申し込みを受付中


(2021/10/01)印刷する

 コロナ禍でリアルなイベントが制限される中、協賛会社のキユーピー(ベルマーク番号07)は施設見学をオンライン化して実施しており、ビデオ会議ツールのZoomで気軽に参加することができます。10種類以上のコースがあり、所要時間は各30~45分。このうち、小学生向けの二つのコースを選び、財団マスコットのベルマーくんと一緒に参加してみました。

「マヨネーズのひみつ発見」(見学施設マヨテラス=東京都調布市=から中継)

 「こんにちは、ベルマーくん。聞こえますか?」

 映像がつながると、案内役の田伏優子さんが早速話しかけてくれました。この日参加したのは6組で、みんな続々と入室してきます。全員が揃ったところで、同じく案内役を務める伊藤愛さんも登場。お待ちかねの見学がスタートしました。メインの画面に田伏さんたちが映り、参加者は周辺の小画面に表示されます。

マヨテラス案内役の田伏優子さん(左)と伊藤愛さん

 田伏さんがまず向かったのは、マヨネーズドームです。ここでは、参加者に「マヨネーズの主な3つの材料は何でしょう」というクイズが出されました。他にも、栄養いっぱいでコクのあるマヨネーズを作れる理由や、使っている油の種類、どのような素材から酢を作っているかを学ぶことができました。

 「乳化」についても勉強しました。油と酢だけだと混ざりませんが、卵の黄身が入ることで「乳化」し、混ぜることが出来るそうです。難しい言葉ですが、田伏さんのわかりやすい説明を聞いて、小学生のみんなも理解できたようです。

 続いて田伏さんが案内してくれたのはキユーピーギャラリー。マヨネーズの語源はスペインの港町、マオンでの「マオンネーズ(マオンのソース)」が「マヨネーズ」という発音に変化したのではないかという説があるそうです。そこからマヨネーズは世界に広まり、アメリカ留学中にその味に感動したのが中島董一郎(なかしま・とういちろう)さん。1925年に初の国産マヨネーズを作ったキユーピーの創始者で、ホールに肖像画が飾ってありました。それ以外にも初期のマヨネーズ瓶やポスターなどがわかりやすく展示されています。

マヨネーズドームの入り口は星型のしぼり口になっている
マヨネーズの語源はどこの国でしょう?
館内にはキユーピー人形が飾られている

 その次は「なるほどマヨネーズ」というマヨネーズに関する情報を紹介するコーナーとマヨクックの時間です。「なるほどマヨネーズ」ではマヨネーズの小ネタをクイズ形式で学ぶことが出来ます。そして最後のマヨクックはマヨネーズと他の調味料を混ぜて、実際に野菜を食べるコーナーです。参加者は各自、事前にケチャップ、カレー粉、明太子、海苔の佃煮などの調味料とマヨネーズ、そして野菜を用意していました。まずは田伏さんがマヨネーズとケチャップを混ぜてみせます。そして「混ぜ混ぜスタート!」の声。みんな自分の手元で同じ作業を始めます。出来たものをきゅうりやにんじんにつけて試食。パリッという音や「おいしい!」という声が聞こえてきました。

マヨネーズとケチャップを混ぜて、オーロラソースづくり

 マヨテラス運営チームの鈴村正史さんによると、このコースのねらいは「野菜を食べることにつなげる」ということ。「想像力を働かせて新しい味をつくることは、『それに野菜を付けて食べてみたい』というステップにつながる」との考えから、楽しい実体験の提供にこだわっています。また、その体験から生まれる会話が「共食」にもつながることを期待しているそうです。

マヨテラス運営チームの鈴村正史さん

「マヨネーズ工場探検隊」(神戸工場から中継)

 「マヨネーズ隊長の塩見です」「坂東です」

 元気な挨拶が画面から届きました。見学者は探検隊員で、その任務は工場内を見て回りながらクイズに正解して野菜を集めていくことなのです。隊長は神戸工場広報CSVチームの塩見彩さんと坂東香奈さん。この日は6組の参加者が隊長と一緒に任務に取り組みました。

マヨネーズ隊長の坂東香奈さん(左)と塩見彩さん

 最初のクイズは「ハロウィンに飾る野菜は?」というもの。みんな見事に正解し、まずは1個目の野菜、トマトを手に入れました。クイズとともに、マヨネーズの原料や起源についても学びました。

 次に映し出されたのは工場内でロボットが動いている様子です。次々と流れていくマヨネーズの容器を、ロボットが素早くつかんでレーンにセットしていきます。たくさんの赤いキャップが流れていったり、大きな機械を使ってマヨネーズをボトルに詰めたりする映像も見ることが出来ました。どれもリアルタイムで中継されており、参加者は前のめりになって画面をのぞき込みます。

 映像の合間に出されるクイズは「工場ではたらく人はどんなぼうしをかぶっているかな?」「神戸工場では1日どれくらいのマヨネーズができるでしょう」など。参加した子どもたちは順調に正解していき、無事にじゃがいも、とうもろこし、パプリカなどの野菜を集めることが出来ました。

クイズに正解すると野菜をゲットできる。全部集められるかな?

 工場見学を終えると、合わせマヨづくりです。この日はタイからの参加者もいて、タイ語で書かれたマヨネーズのパッケージを見せてくれました。各自用意した野菜を、自分で作った出来立て合わせマヨにつけて食べます。おいしくて、手が止まらない様子でした。

 最後は質問コーナー。ある子からは「神戸工場では1日にどのくらいの油を使っていますか」という難しい質問が出ました。でも坂東隊長がすぐに答えを調べてきてくれました。子どもたちは盛りだくさんのメニューにとても満足したようで、笑顔で手を振って見学が終わりました。

 坂東さんはオンライン見学の際、「品質を守るための工夫や衛生面での取り組み、食品メーカーとしてのこだわりを伝えたい」という思いを込めて案内をしているそうです。

難しい質問が出てきたら、すぐに調べにいってくれる。「坂東隊長、よろしく!」
神戸工場前からキユーピー人形が出迎えてくれた


 オンライン見学には、大人向けや幼児向けのコースや、今回紹介した以外にも五霞、挙母、鳥栖の各工場から中継するコースもあります。10人以上の団体や、小学校単位のオンライン社会科見学も申し込み受付中です。個人での予約はインターネットで、団体の場合は電話で申し込んでください。

 詳細はキユーピーの「オンライン見学申し込みサイト」からご覧ください。

 https://reservation.kewpie.co.jp/

ベルマーくんもオーロラソースを作りました

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今週の作業日:3/25~3/29
1/31までの受付分を作業中