キユーピーの「マヨテラス」を見学


(2018/09/11)印刷する

 マヨネーズの歴史やおいしさの秘密などが学べる、協賛会社キユーピー(ベルマーク番号07)の「マヨテラス」を、7月に財団職員が見学しました。

 東京都調布市の京王線仙川駅から、甲州街道沿いに少し西へ歩いたところに、空からだと六角形に見える不思議な建物「仙川キユーポート」があります。同社の研究施設等が入っている建物です。その六角形の1階の2辺が「マヨテラス」。完全予約制で、平日に1日3回(1回25人まで)、各90分の見学を受け付けています。コミュニケーターと呼ばれるガイドが案内します。

 

マヨテラスの外観

 建物中に入ると、まずは明るい「サラダホール」。白い床はお皿を、置かれたソファはトマトやカボチャ、ブロッコリーなどの野菜をイメージしているとのこと。そう教えてくれたのは羽生田雅子さん。昨年11月からコミュニケーターをしている笑顔の素敵な方です。

 

コミュニケーターの羽生田さん
マヨネーズの歴史を勉強

 ホールの右手は、マヨネーズやキユーピーの歴史を学べるギャラリーです。マヨネーズという言葉の語源は、スペインの港町、マオン。18世紀中頃にフランス人リシュリュー公爵が町の食堂で出会ったソースのおいしさに感激して広めた際、「マオンネーズ(マオンのソースという意味)」→「マヨネーズ」となったようです。そのマヨネーズにアメリカ留学中に出会い、1925年(大正14年)日本で初めてマヨネーズの製造・販売を始めたのが、キユーピーの創始者・中島董一郎でした。ギャラリーでは懐かしい過去のCMなども見ることができます。

 ギャラリーの反対側にあるのが「マヨネーズドーム」。赤いキャップのマヨネーズ容器を横にした形で、通常のボトル(450g)の50万倍の大きさとのこと。星形の絞り口から中に入り、マヨネーズのおいしさの秘密や工夫についての話を聞きます。キユーピーでは世界のいくつかの国でマヨネーズを製造し、販売していますが、国ごとにボトルの形やデザインが異なるそうで、色んな言語でパッケージされた実物が展示されていました。

 

マヨネーズドームの入り口
初期のキューピーマヨネーズ瓶

 ホールの正面には「ファクトリーウォーク」。最初の通路では、いきなり両サイドからシュッと強風が。ここは工場をイメージしており、体に着いたゴミを取り除くためのエアシャワーです。タマゴを割ったり原料を混ぜたりする工夫や、キユーピーマヨネーズには使用しない白身・殻の利用法などが学べます。

 ギャラリーの奥にはキッチンがあります。見学者は、ここで実際にマヨネーズとサラダの試食ができるため、人気のコーナーです。また育児食の講義を行ったり、小学校の自由研究向けに研究員が話をしたりなど、様々なイベントも開かれています。

 建物の敷地には、別棟で「キユーピーショップ」があります。同社の製品やキユーピーグッズ類などを買えるほか、長寿番組「キユーピー3分クッキング」の模型展示コーナーや、オープンテラスにカフェスペースもあり、ゆっくりとくつろいで楽しめます。

 

タマゴの殻を割る機械
タマゴだらけの壁。よく見るとキューピーの顔が

 「マヨテラス」のある仙川には、昔はキユーピーマヨネーズの工場がありました。筆者は子どもの頃、仙川に住んでいたのですが、当時、甲州街道の向かい側には栄太郎飴の工場があり、キユーピーと栄太郎は地元の2大工場として有名だったことを覚えています。その後キユーピーの工場は老朽化などもあって2011年に操業を終え、跡地に建ったのが「仙川キユーポート」。その一角に「マヨテラス」がオープンしたのは2014年6月で、今年で開設5年目に入っています。ちなみに栄太郎の工場も2013年に八王子に移転しました。

 

容器について説明する羽生田さん

 「マヨテラス」の見学はネットか電話(03-5384-7770)による予約が必要です。ネット予約はHP(https://www.kewpie.co.jp/mayoterrace/)の「予約」のところをご参照ください。一般向けの駐車場はなく、来訪する際は公共交通機関をご利用ください。

ベルマーク商品

スコッチ・ブライトTMバスシャインTM抗菌スポンジ

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