「食」を通して地域の居場所を/キユーピーみらいたまご財団が「サミット」


(2018/06/07)印刷する

 一般財団法人キユーピーみらいたまご財団が「第2回 地域の居場所づくりサミット」を5月30日に開きました。同財団は、「食育」を通して社会貢献をしている非営利団体を支援するため、協賛会社のキユーピー(ベルマーク番号07)が昨年4月に設立。「食育活動」と「食を通した居場所づくり支援」の2つの分野での活動を助成しています。

 サミットでは、昨年度助成を受けた団体からの発表がありました。8団体が助成を受けた「食育活動」では、特定非営利活動法人森のライフスタイル研究所の代表理事長、竹垣英信さんが代表として登壇。同研究所は経済的な理由からイベントに参加する機会を得づらい母子家庭を対象に、畑づくりから始まり、栽培・収穫・調理・共食までの一連の流れを体験活動として提供しています。会場のスクリーンには親子で農作業をする様子が次々と映し出され、竹垣さんは「以前こども食堂に行ったときに、食べ残しをするお子さんが多かったのがショックだった。今回は食べ残しがなく、食を大切にするという心が養われたのではないか」と成果をまとめました。

 12団体が助成を受けた「食を通した居場所づくり支援」の発表者は、一般社団法人寺子屋いづみ代表の岩岡いづみさんです。運営する「子ども食堂」に助成金で新しい台所を設置しました。1983年から「学習塾寺子屋」として学習する場所の提供もしていますが、その頃から一緒に食べることを大切にしているそうです。岩岡さんは「食べることは人と人との距離を縮め、食べながらだと心が緩み、自分の体験を話し始める」と、その重要性を語りました。熱気に満ちた活動報告会となり、大きな拍手で締めくくられました。

 キユーピーみらいたまご財団は、今年度も食育活動で10団体、食を通した居場所づくり支援で16団体を支援しています。2019年度の助成対象は、今年の10月頃から募集開始する予定で、詳細は後日財団のホームページに掲載されます。

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