協賛会社インタビュー⑮ マルトモ


(2017/01/25)印刷する

マルトモ株式会社
 家庭用事業本部マーケティングイノベーション部 竹田睦宏(よしひろ)さん
                    同・  宮本莉果子(りかこ)さん

 ベルマーク運動協賛会社へのインタビューシリーズ「私の会社とベルマーク」。15回目は「あの人」のコマーシャルで話題となった、かつおの削り節でおなじみのマルトモ株式会社です。1974(昭和49)年から協賛しています。家庭用事業本部マーケティングイノベーション部の竹田睦宏(よしひろ)さんと宮本莉果子(りかこ)さんにお話を伺いました。(構成・石田美由紀)

ディーン・フジオカを囲んで、宮本さん(左)と竹田さん

長い協賛が効果の現れ

――40年以上も協賛していただいています。どのような期待がありましたか? もし期待外れだった点もあれば、お聞かせください。

 数十年前なので明確なことはわかりませんが、社会貢献と食育活動の両方から参加しています。お母さんと子どもが一緒にベルマークの付いている商品を買って、家庭と学校とのつながりにベルマークがかかわれることもうれしいですね。

 協賛会社のメリットを数字で表すのは難しいかもしれませんが、協賛会社として長年続けてこられたことは、それだけでも効果の現れだと思っています。同時に、はっきりした数字が出ないことが、期待外れかもしれません。

――学校での食育活動は、実際にどのようなことをされているのですか?

竹田さん

 小学生と中、高校生に「だし」の大切さを教えるために、食育として定期的に「かつお節の製造方法と削り方」を紹介しています。かつお節がカツオから出来ていることを知らない子どもたちがいるのには驚かされます。

――ほかの企業から「協賛するメリットは」と聞かれたら、どうご説明されますか?

 かつお節業界の中で、ベルマークを付けているのは当社だけです。他の企業の商品と差別化できることを推奨の理由にします。

――今年もベルマーク運動説明会に多数、参加していただきました。受験に「勝男V士!!」をはじめ、御社の商品を配布していただき、参加されたみなさんはとても喜んでいました。

 今年は、何と言っても等身大のディーン・フジオカのパネルがPTAの方からとても好評でした。ディーン・フジオカ渋滞ができた会場もあったくらいです。

清々しさを期待し起用

――日本で初めて御社がコマーシャルに起用したと聞いています。反応や起用の経緯を教えてください。

 参加した説明会の会場は、かつお節を使っていただきたい30代、40代の方たちが中心だったと思います。どこの会場でも反応はよかったですね。50代半ばから上の人たちは、子ども時代にかつお節を削ったことがありますが、その年代より下の人たちは、削った経験がないんですよ。

 ディーン・フジオカは、ぜひ、かつお節を使っていただきたい30代、40代の女性をターゲットにしました。白いアツアツのごはんに、かつお節を薄く削って、そのまま食べていただく……。清々しいイメージとして、ディーン・フジオカを起用しました。

 ホントのことを話しますと、彼に決めた時は、ブレークするきっかけとなった朝の連続ドラマも始まっていないし、社内では誰一人、知りませんでした。商品のイメージが先に来て、決めました。人気が沸騰して話題性もあり、和食と洋風の顔立ちの意外な取り合わせもあり、かつお節を使っていなかった方からも「マルトモのかつお節を売っているお店を教えて!」と問い合わせはかなりいただいています。

削った瞬間の味が最高

――ほかに何か、戦略上で目指していることはありますか?

 ブランド力の強化です。実は、まだまだ東日本のシェアは低いんです。「マルトモ」の名前から「マルトモ」の作ったものだから安心、いい商品のはずだよね? というイメージを東日本の方たちにも早くもっていただきたいと思っています。

 「削った瞬間の花かつおは最高に美味しい」。このことをぜひ、一人でも多くの人に知っていただきたいですね。

 子どもたちにも興味を持ってもらいたくて、キャラクターも1年半ほど前から七つ設定しています。キャラクターがふきだしで話しているので、ぜひ御社のホームページをのぞいてみてください。

 また、ここ2、3年は、栄養面についても全面的にアピールしています。タンパク質が70パーセントと必須アミノ酸も多く含んでいます。子どもさんにもぜひ食べていただきたいです。

――来年は御社創立100周年とお聞きしました。何かイベントやキャンペーンを計画されていますか?

宮本さん(左)と竹田さん

 具体的には決まっていませんが、お客様や関連会社の皆さん、弊社の社員にとっても、価値あるイベントにしたいと思っています。

――財団へのご要望やベルマーク運動に期待することがありましたら、教えてください。

 ほかの協賛会社さんとも一緒にできるイベントに参加したいと思っています。ベルマーク財団には、協賛会社間の橋渡し的な役割を期待します。

 その時は、等身大のディーン・フジオカも連れて行きます。インパクトがあり話題性もあり、面白いと思いますよ。

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